中村光一郎氏は僕をすぐに落とせると思っていたのかも知れないが、時間が過ぎると共に、彼の方が余裕を失っていった。それは彼に犯罪行為があって、僕にはなかったからである。中村氏が生き残るためには、何があっても僕を潰すしかなく、その手立てが見つからなければ、彼がCIAと公安に潰される恐れがあった。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12198910480.html

 

 僕は拷問を受け続け、中村氏はその中の尋問を担当していた。彼は背後で何が行われていたか確実に知っていたが、CIAに従う限り、彼の安全と生活は保障されていた。彼はその保護にしがみつくように、どんどんアグレッシブになっていった。それは電波操作を受けているからというよりは、自らの罪から逃れるためにはCIAにしがみつくしかないからだった。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12199061591.html

 

 実際、彼は何度も繰り返し、しがみつくと言っていた。

 

 それが人間の本性なのかどうか、僕には分からない。自分が生き残るためには、周りの人間を傷つけて行くものなのかもしれない。彼は実際に僕だけでなく、周りの友達と思わしき人たちをことごとく撃っていた。そこには電波操作の陰はなく、単に、人間の醜悪さだけがあった。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12199203159.html

 

 確かに、それ以降に起こっていた事実だけを見ると、僕はずっと死ぬ思いし、彼は短期的には生き残れた。しかし、長期的にどうなるかは分からない。それぞれの局面でどのような人生を選択するかは難しい問題であるが、含み笑いを浮かべながらずっと工作を続けている姿は常軌を逸していた。彼はそれをしがみつくというひと言で正当化していた。

 

 彼は公安を連れてきたこともあった。結局、CIAと公安はかなり昔から共同工作を行っていた。それは今までに書いたとおりであるが、僕はそのことに気付いておらず、中村氏がそれに関与していると知ったのもかなり後になってからである。

 

 面接と称して、彼らは犯罪行為に洗脳しようとすることもあった。誰よりも対象企業のことを詳しくなれば、投資に勝てるという人たちが何人かいた。そして、彼らは面接という課程で、僕にそれが出来るか確認しようとしていた。正直に言って、それは犯罪行為をしろというのとほぼ同義であり、自分は嵌まらなかったが、そんなやり方や考え方を受け入れれば、犯罪者になるだけでなく、CIAアセットが量産されていくことになる。中村氏がそれに落ちたのかどうかは知らないが、彼は向こう側の一人であった。