左翼過激派とは過激化した左翼のことである。ここには2つの本質的な方向性があり、1つが左翼の方向性であり、もう1つが過激化である。

 

 日本という文脈において、左翼とはほぼマルキシズムを指している。本来的には、左翼は必ずしもマルキストである必要性はなく、例えば、労働組合の活動家の中にもマルキストではない人たちが多数存在する。ただし、日本ではほとんどの左翼的活動がマルキシズムの影響を受けている。

 

 このような人や集団が過激化することが左翼過激化である。

 

この過激化は共産主義の根本的な問題であり、それは共産党宣言の中で暴力的革命が宣言されているからである。ブルジョアジーを暴力で打倒し、社会主義政権や共産主義政権を作ることが目標であり、暴力的革命はマルキストの論理の中では正義であり、それが共産党宣言の中ではっきりと謳われている。

 

 ここに左翼の本質的な危うさがある。マルキストの活動家が共産党宣言を絶対視すると、暴力的革命は不変のテーゼになる。仮に、マルクスとエンゲルスの書いたバイブル的な共産党宣言を客観視でき、暴力的革命は間違ったものだと認識できるのであれば別だが、大抵の場合はマルクスの言葉は絶対的な真理であり、暴力は必要不可欠な一部となる。

 

 ブルジョアを打倒するための全ての暴力は正義と認識され、だからこそ、左翼過激派は敵として認識した人間を暴力的に破壊することも厭わない。それこそが絶対的な真理だからである。

 

 このような左翼過激派の思想は一般的には理解されていないが、日本の左翼過激思想の思想家や活動家は、ほぼ間違いなく、この暴力に関する共産党宣言に自覚的である。それは彼らが勉強会やオルグを通して思想強化した結果であり、それが政府や資本主義的なものに対する破壊活動へと昇華する。

 

 だからこそ、全ての左翼過激派は危険なのである。