以下の文章は2001年11月6日の漆間巌の国会における質疑である。

 

漆間政府参考人北朝鮮とアルカイダとの関係につきましては、米国国務省のパターンズ・オブ・グローバル・テロリズムズ一九九九、この一九九九年版で、何らかのつながりを維持していたとの指摘がなされていたわけでございますが、最新版ではその指摘は落ちております。

 

他方、アルカイダを庇護しているタリバンが麻薬による利益を得ているということにつきましては、国連の安保理決議千三百三十三号において明記されているわけでございます。

 

北朝鮮については、かねてより、薬物や偽造紙幣などの非合法ビジネスを営んでいると言われておりまして、警察としても、北朝鮮から出たと思われる覚せい剤等を押収したりしているわけでございますが、こういうような点も考えまして、北朝鮮とアルカイダとの関係について、現在、重大な関心を持って情報収集に努めているところでございます。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001515320011106002.htm

 

 この発言はトリッキーで解り難く、一定の解説が必要である。まず、どうしてこのような議論がなされているかというと、この直前の9月11日にアルカイダによるテロがあり、アメリカで多くの人が死んだために、そのアルカイダに北朝鮮が関与しているのかという趣旨の質問があったからである。

 

 それに対して、漆間巌は北朝鮮とアルカイダのテロ、特に、911は結びつきがないと言っている。

 

 ただし、テロでは繋がっていないものの、北朝鮮もアルカイダも薬物や偽造紙幣などの非合法ビジネスを行っているので、もしかすると何らかのビジネス的関係があるかも知れないから今後とも情報収集を続けていくという趣旨である。

 

 つまり、言葉をうまく弄しながら、北朝鮮は911テロと関係ないという刷り込みを行っている。さすがに、永年スパイをやっていただけのことはあって、彼はこういうマニピュレーションの才能には優れている。

 

 実際には、彼は北朝鮮が911テロに関与したことを知っており、それは漆間巌が911テロを事前に知っていたからである。彼はこのテロを利用して、自分を911テロリストの関係者に見えるような工作を行った当事者の1人である。

 

 この話は以前に書いたとおりであるが、自分を実際に嵌めたのは朝鮮系の人であったが、実際にはそれ以外の工作が存在するため、いろんな工作がうまくセットアップされており、それらの工作はニューヨークだけでなく、東京とロンドンでも行われていた。

 

 この全体の流れを考えると、漆間巌が北朝鮮にテロ情報を流して自分に対する工作を言い含めたのか、彼が北朝鮮からテロ情報を聞いて自分を嵌める工作をセットアップしたのかのいずれかである。

 

 彼が知っていたというのは、おそらくハイジャックだと言うことも知っていたはずで、それは自分がよど号事件のハイジャッカーと遭遇する工作に彼がほぼ間違いなく関与していたからである。

 

 つまり、彼は911テロの概要を事前に理解していたからこそ、永年のターゲットであった自分を嵌めることに成功したが、この事実は大きな問題である。と言うのも、彼は当時の警察庁警備局長であり、公安のトップだったからである。

 

 公安は組織として911テロを事前に知っており、彼は確実にその情報をCIAに伝えているはずであり、CIAも組織として事前情報を得ていたことを意味している。要するに、彼はオウム逃亡犯工作や、警察幹部や小渕首相が倒れた電波工作や、911テロの事前情報や、その他諸々の工作に深く関わっていた。