片桐裕は2013年に入って頸になり、その理由の一部が自分に対する拷問にあったことは間違いない。

 

 しかし、そこで拷問が終わることはなく、工作自体は次の警察庁長官である米田壮に引き継がれる。彼が長官になった時、これで工作も終わるかもしれないと思ったが、自分の考えはかなり甘く、実際には工作が更に激しくなった。

 

 特に、自分に対する電波工作が表面化するのは2013年3月末以降であり、それは彼が警察庁長官になって以降である。その以前の段階から、不思議な工作を受けていることに気付き始めていたが、2012年段階ではおかしいと思うだけで実際に何が起こっているかは分からなかった。 

 

 2013年に入る頃から何らかの形で遠隔的に頭の中を読んでいるとしか思えないことが起こり始め、3月末に至って完全に明らかな状態で電波工作が行われ始めた。その時の長官が米田壮であり、彼が日本で行われたこの工作に責任を負っている。

 

 彼に問題があるのは間違いないが、彼がいつから電波工作を知っていたかはまた違う問題である。彼が退任する際に自分のやったことは正しいと言ったのだから、就任する前の段階から電波工作技術を知っていたことを示唆しているのだと思う。

 

 とは言え、彼は公安畑の警察官僚ではない。公安の仕事に携わった時期もあるが、工作に深く関わっている可能性はそれほど高くない。彼が、いつ、どこで、そしてどこまで電波工作を知っていたかはそれほど単純な問題ではない。

 

 これに関して、更に重要な問題がある。2012年2月12日付の彼の最初の本格的な本部長人事で、自分を犯罪者に洗脳しようとした本部長を送り込んでいる。これは意図的な配置であり、彼は確実にこの人事を決定している。

 

 誰かの指図があったとしても、公安の裏工作に関わっていた思しき準キャリア官僚を特別に本部長に任命したのだから、その人事の意味が分からないはずがない。彼が行った全ての本部長人事において、準キャリア本部長は彼しかおらず、それが偶々のはずがない。

 

 次に本質的な問題は、彼が自分の暗殺を指示したかどうかである。あるいは、自分を犯罪者におとすような工作を指示したかである。彼が警察の犯罪を隠蔽するために、このような工作の指示を出した可能性は十分にある。

 

 一方で、彼は公安畑ではないため、裏工作組織への直接的な指揮権を持っていない可能性が高い。その場合は、彼は自分を無害化する工作には関わっているものの、個別の暗殺工作や犯罪者に落とすような洗脳までの指示を出していない可能性がある。つまり、それらの工作は裏工作ラインの暴走によってのみ生み出された可能性も否定できない。

 

 真実がどこにあるかは分からないが、彼はこの問題に深く関わっており、自らの犯罪を告白すべきである。