この投資資金が消える頃にもいろいろな工作があり、その中に金融詐欺の話があった。金密輸の話とマネーロンダリングの話を書いたが、それもこの時期に起こった工作である。

 

 このような工作を行い、対象者を嵌めるのも諜報機関の一般的なやり方である。全ての工作は事前にしっかりと準備されており、まずは探りの工作を入れて様子を見て、次に先行きを暗くして詐欺話にでも飛びつきやすい状況を作って、その上で更に工作を投入する。それぞれの工作は1日で終わるのではなく、何度も続き、対象者を何としても落とそうとする。

 

 そこで行われた金融関連の工作が詐欺だとすぐに分かったのは金額がおかしかったからである。金融機関で働いていても部門によっては金額の感覚はないが、自分は運用機関で資金運用の業務を行っており、また、その後に証券会社のプロップにいたので、個人の裁量でできる金額限度の感覚を持っていた。これが中途半端な状態だと金融機関で働いていた人たちでも詐欺話に簡単に飛びついてしまうのかも知れない。

 

 その前年のグアムに行った頃にも別の詐欺話があり、またこの翌年にも別の詐欺話があったが、さすがにプロなので、そのようなものに落ちるはずがなかった。これらの詐欺は詐欺師とスパイによって作られていた。

 

 と言うのも、実際に金融機関で取引に関わっている人たちがこのような詐欺に落ちないことを分かっていないからである。そういう職種に就いているとかなり合理的に判断を行っていても、かなり感覚的なところで物事を判断することがあり、特に危機察知能力が備わっていないと簡単に損失を出す可能性があるからである。

 

 逆に言うと、そういう業務を実際に行っていない金融業界の人がこのような工作に簡単に落ちていたからこそ、このような方法論が何度も自分に対して試されたんだと思う。そして、彼らは実際に犯罪を行い、その後にCIAや公安に事実を突き付けられ、彼らのアセットになったんだろう。これがスパイの方法論の1つである。

 

 この延長線上には、実は大きな問題がある。と言うのも、彼らは金融犯罪者になったためにスパイになっている。つまり、本質的に何が適法かを考えない人たちであり、彼らがスパイになると犯罪免責が得られるため、何をしても捕まらなくなってしまう。そうなれば彼らは犯罪をエスカレートさせ、もっと大きな社会問題になる金融犯罪を行う。

 

 CIAや公安やその他の諜報機関はこの状態を放置しているが、単にその犯罪者がアセットであるというだけ犯罪を自由に放置しているとは思えない。つまり、その犯罪資金はスパイに流れているはずであり、CIAオフィサーの中にはそのようなお金で私腹を肥やしている人が多数いるはずである。

 

 これが自分の陥らなかった世界の先にある事実である。

 

 

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