公安はこの長官銃撃事件に関して何度も隠蔽工作を行っている。当初は電波操作によるトワイライトラーニングを使い、オウム信者であった警官を洗脳し銃撃を実行したという供述をさせた。その上で、銃撃を指揮したとして1人のオウム幹部の名前を仄めかし、その人物の逃亡を幇助して17年間も逃げさせた。

 

 これ自体が隠蔽の本質であるが、更に2010年に時効になった際もこの銃撃事件はオウムによるものだという声明を出し、事件捜査の終了時点においても事実を隠そうとした。

 

 この件に関してはそれ以外にも根本的な隠蔽工作がある。1つは回帰催眠による銃撃事件の再現である。実際には誰も起訴されていないため、その催眠は事実を構成する証拠として使われていない。当時はオウムがその自供者の記憶を消したと言われていたため、その記憶を再現するために回帰催眠が利用された。

 

 この事実は一般的に知れ渡っているが、それはこの催眠施術がマスコミにリークされたからである。公安の管理下でそのような現象が起こるはずがないので、これはリークされたのではなく、ほぼ意図的に映像が供給された。

 

この工作によりこの元警官が銃撃の実行犯だという世間的な認識が高まり、オウムが長官銃撃を行ったと一般的に認識されるようになる。これは明らかに対社会の情報操作であり、スパイの一般的方法論であり、スパイである公安の常套手段でもある。

 

 この催眠ビデオは有名な案件なので、この施術を誰がやったかは既知である。ただし、自分は彼が隠蔽行為に関わったと主張しているのではない。それを判別するのは不可能であり、また、それは問題の本質ではない。

 

 少なくとも、彼にこの施術を頼んだ人間がおり、それを辿っていくと隠蔽工作を行った人たちに行き着く。この元警官の容疑者は公安に囲われて暮していたため、この工作を頼んだのは公安職員の誰かになる。あるいは、公安が絡まない限りはこのような形での証言ビデオは作られない。

 

 つまり、この施術を依頼した人間は隠蔽工作に関わっている可能性が極めて高い。警察が公安内部の隠蔽者を本当に知りたいのなら、この線が突破口であり、警察ならば簡単に工作者が見付けられるはずである。

 

 この隠蔽工作にはもう1つ重要な点があり、それはタイミングの問題である。公安はこの時期にこの工作を行ったのは、オウムが関わっているという印象をどうしても社会全体に植え付ける必要があったのではないかと思っている。

 

 このビデオが報道されたのは1997年2月18-19日である。この頃は、丁度、自分がオウム逃亡犯と一緒に働く洗脳が始まる直前くらいだと思う。次の工作を行うために、このような印象操作が必要だったのかも知れない。また國松長官はこの3月に退官し、その後に公安の捜査陣が変更になる。もしかすると、そのような異動があることも隠蔽工作を追加した理由かも知れない。

 

 

ご一緒に、ご覧ください。
http://ameblo.jp/multifractal/entry-12236213509.html