公安と左翼過激派は工作活動に失敗し続け、最終的に自分を左翼にするのは諦めた。諦めたと言っても、それはかなり最近のことであり、彼らは自分を左翼に嵌めようとする工作と自分を無害化する工作を交互に行っていた。

 

 そういう意味では、左翼化を諦める局面は頻繁にあったが、公安は違う手段を使って自分を嵌めた。彼らは自分が左翼過激派の活動家だという嘘の履歴を作り上げ、そうすることで、自分を彼らの監視対象とし続けた。

 

 彼らが作り上げた経歴は以下のようになる。自分は共産党員の息子で、共産党の関係者をよく知っている。そして、新左翼と親交があり、彼らの拠点にも出入りしており、それだけでなく、よど号事件の実行犯とも昵懇である。それに加えて、左翼の議員とも関係している。

 

 この履歴のうち、共産党員の息子以外は嘘だが、彼らが自分のパーソナルファイルにそうやって記載すれば、自分は左翼過激派としてしか認識されない。このねつ造は1990年代半ばまでに作り上げられ、この経歴は更にエスカレートして行く。

 

 このフレーミングは公安にとっては必要な作業であった。と言うのも、彼らはどうしても組織を維持するために敵が必要だったからである。実際に、自分を左翼過激派にできれば嘘をつく必要もないが、虚偽の説明をするだけでも自分を危険な活動家に仕立てられた。そうすることで自分は工作対象者になり、彼らは必要なリソースを自分に対する工作に振り当てられる。

 

 また、彼らにはそうしなければならない理由があった。彼らの当初の認識は間違っており、自分が社会主義や共産主義を拒絶しているとは知らず、左翼活動家を近づければ、自分が簡単に落ちると思って工作を始めてしまった。それを何度も続けた結果として、自分は公安と左翼過激派が深く繋がっていることを知れる状態になってしまった。

 

 もちろん、当時は工作をされていることすら気付いていなかったので、そのようなことに気付くはずもなかったが、1つのきっかけさえあれば、裏にある事情をすぐに理解できる状況にあった。特に、自分は彼らが共同工作を行っていたことの証人であるため、自分をそのまま自由に放置するのは公安にとって危険でしかなかった。

 

 また、自分は資本主義と自由と民主制度の信奉者であったため、その考え方自体が左翼過激派と公安にとっては危険な思想であった。これらは左翼過激派が否定しているものだけでなく、これらは全て公安による権威主義的な権力を否定するものだからである。

 

 

ご一緒に、ご覧ください。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12190681627.html