トワイライトラーニングが存在することは経験として知っていたが、実際にこの方法を確認したのは、そういう実験が昔に行われていたのを読んだからである。

 

 ただし、実際の実験と自分の経験には差があり、それは自分がこの操作を電波工作の一種として受けていたからである。実際の実験は脳波の状態を調べてシータ波が優位の段階で、つまり、まどろみの状態の際に言葉を外部から与えて長期記憶に直接定着させるものである。それに対して、自分の場合はその言葉を届ける方法にも電波が完結的に利用されていた。

 

 自分はかなりの回数のトワイライトラーニングを受けているが、その最中に洗脳を受けていると気付いたことはなかった。起きた直後に気付くことはあっても、どのようにトワイライトラーニングが起こっているかは分からなかった。

 

 しかし、この間、初めてトワイライトラーニング中にそれを認識できた。人間はまどろんでいる間に外から声を掛けられると、そのイメージが頭の中で湧く。その時は具体的な画像を思い浮かべている感じではなかったが、その外部の言葉を受けて、全体の情景をイメージしていた。

 

 その時は、誰かが自分に「起来」と言っていた。これは中国語で起きろという意味だが、誰かが電波を使って頭の中で叫び、自分はそれを人の名前だと思って同じように叫んでいた。つまり、誰かが叫んでいるものの、自分の頭の中では自分が叫んでいた。

 

 その時に、別の誰かが「いつもこんなことしてるの?」と言った。それはまどろみの中で起こった現象だったが、自分はほぼ起きつつあったために、その瞬間に2つともが外から与えられた声だと気付いた。

 

 と同時に「起来」が人の名前ではなく、起きろと言っていることに気付いた。誰がこの言葉を使ったのかは分からないが、中国語の発音の一部である四声が間違っていたために、起きろと言ったとは思わず、自分はそれを人の名前として捉えていた。この間違いがあったために、これらの現象を自分は客観的に捉えられた。

 

 ここで起こった現象はかなり夢に近い感覚があるが、実際にはもっとリアルである。自分がその人の名前を叫んでいたが、実際に自分が叫んでいたと感じられるほどリアルな感覚がある。つまり、そういう言葉のかたまりを利用すれば、人間の脳に外部的に記憶を与えられる。

 

 ここまで仕組みが分かるとこの効果は実験で確かめられる。REM睡眠に入ったかどうかは脳波を見れば簡単に分かり、その状態で物理的に外から囁けば同じ状況になる。それは1回でもやれば記憶として覚えられる可能性が高いが、それを長期的にやれば完全な記憶として定着するはずである。

 

 また、言葉で何かを想起させて、その全体像を記憶とする仕組みであるため、使う言葉によっては想起しやすさの差があるはずであり、それを突き詰めていけば、どのような現象が起こっているかが分かるはずである。

 

 また、この前に書いた通り、まどろみの時間も操作できる。一定の電波を与え続けるとまどろみの時間を延長でき、その工作を同時に行えば、もっと長い時間に亘って外から記憶を植え付けられるはずである。