自分がずっと眠れずに起こされていたのはノイズだけではなく、電波操作のせいでもあった。自分の頭の中には24時間声が聞こえ続け、その声の主は常時複数人で、かつ、頻繁に入れ替わっていた。つまり、彼らは時間ごとで交代しながら、自分は24時間マニピュレートされていた。

 

 自分の頭の中はずっと読まれているため、彼らはノイズのタイミングも簡単に操作できた。それまでは必ずしもノイズと電波は連携していなかったが、ここでの工作においては電波工作を行っているチームとノイズを出しているチームが連携していた。

 

 また同時に、ガスライティングを実行する部隊もこの電波工作を行っているチームの下にいた。彼らの場合は100%連携していることは少ないが、電波操作で大雑把なタイミングが操作され、それに合わせてガスライティングが動員されていた。

 

公安もCIAも違法工作を隠すことすら諦め、今までと違って明らかな形で工作を行っていた。彼らはその中で自分の精神状態の破壊を目指しており、実際にノイズだけでも十分に自分の精神は辛くなっていた。そのノイズは自分の頭の中を読み取った結果として最適なタイミングで鳴らされるため、極めて効果的に精神にダメージを与えた。

 

 一方で、感情操作も電波工作の主たる手段であり、それだけでも十分に自分をイライラさせられ、また、ストレスを高めて感情を切れさせることもできた。あるいは、そういう感情の揺れる自分に対して自己嫌悪の陥るとネガティブな気持ちが自然と高まり、その気持ちの高ぶりですら電波操作でコントロールできた。

 

 そして、いつまでも終わらない拷問が続くため、不安の中に陥ることが頻繁にあった。結局、スパイと公安の目標は自分を無害化することにあり、その方向性は複数あるが、少なくとも、無害化自体は自分を精神的に耗弱させた先にあった。

 

 精神状態は日に日に悪化したが、それでも、その悪化が自然なものではなく、電波操作によって作れられているという事実は理解していた。だからこそ、これらの感情と感情操作に耐えられたのかも知れない。

 

そうでなければ、不安や絶望の中で自殺したり、彼らのえん罪を受け入れたり、あるいは自暴自棄になって破壊的に暴れていたと思う。つまり、彼らが何らかの形で自分を無害化したいことを理解していたため、逆に、何としても彼らの工作には落ちないと思っていた。

 

 その思いだけが自分をこの世の中に留めていたものであった。とは言え、それでも訳も分からずに切れることは頻繁にあった。最早、自分が防衛ラインに設定していたのはどうすれば犯罪行為に陥らないかだけであり、恥や外聞は最早気にしていなかった。

 

 

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