その頃までには独り言を喋るのは習慣になっており、この1年半くらいはずっと1人で話していた。実際にそうやって盗聴器に向かって喋ることで、スパイとコミュニケーションは取れており、そのクレームや意見が何らかの形で了承されて、自分の目の前で表現されることが度々あった。

 

 しかし、そのうち、独り言でも言ってないことが目の前で再現されるようになった。独り言であっても、基本的には警察やスパイと相対するために行っていたので、全てを喋っていたのではなく、必要があると思ったことだけを喋っていた。にも関わらず、明らかに喋っていないことが目の前で再現されるようになり出した。

 

 それは沖縄にいた頃もあったが、その当時は彼らの技術の結果だと思っていた。その再現までには数日の時間があり、即日に何かが起きることはなく、いろいろ調べた結果、自分が喋ってはいないものの、自分が意味したものが何であるかに行き着いたと思っていた。

 

 しかし、北海道に着いて少ししてからは異常な形で思考が読まれていると感じるようになった。明らかに分かるはずのないことを分かっており、それが目の前で再現された。

 

 最初は口の動きが読まれている可能性を疑った。何があったのか自分でも分からないが、当時は気がつくと口が半開きの状態になっていた。あまりにも寒かったせいでそうなったのかも知れないが、いずれにせよ、その結果として考えている最中に口が動くことが頻繁にあった。この結果として思考が読まれていると考えた。

 

そこで最初は口の動きを必死で止めようとしたが、それを長時間続けられなかった。軽い精神性の薬でも入れられているかも知れないと思い、口の動きを止めるのも諦め、マスクを付けて対処することにした。

 

 その当時は半分寝ている状態の中で妄想に生きている時間が長かったため、寝ている間もマスクをするようになった。つまり、24時間常時マスクを付けるようになった。部屋の中に監視カメラがあるようには見えなかったが、いちいち調べるということもなく、また、彼らがどんな方法を採用して監視しているかも分からなかったため、用心に用心を重ねた。

 

マスクを24時間着け続けるようになると、そのうち、耳が切れて常に血が滲む状態になった。それでもマスクを付け続けた。そうすることで、気持ちを少し落ち着けられた。彼らがこれらの工作を通して最終的に何を目論んでいたのかは今でも分からないが、少なくとも、自分を精神的に追い込むことには成功していた。

 

 

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