それから数日経っても工作活動が終わることはなかった。結局は自分が彼らの術中に嵌っていて、何の根拠も得られないまま工作活動が終わると思っていたところに問題があった。

 

自分がいつも終わりは来ると信じていたのは、警官やスパイが自分の傍に来て、日付を言いながら、この日までに終わると言うからでもあった。そして、それを補強するようなEメールの件名が送られたりした。つまり、終わりがあると思うのは自分の妄想の結果だとも言えなくはなかった。確かに、警官が何かを言ったとしてもそこには何の証拠も残っておらず、彼らは自分の妄想だと常にしらを切れる状況ではあった。

 

その日は違うホテルに泊っていたが、夜になると同じように外から叫び声が聞こえ、その状況にあまりにも腹が立ってきた。そのような精神的動揺こそが警察が待っていたことであり、精神的に参らせ、自分を何とかえん罪に落とそうとしていた。

 

 それだけでなく、自分が精神的に切れて犯罪を起こしても構わないと思っていたはずである。その被害が凄惨であればあるほど、自分は社会的に抹殺される。その他にも警察には幾つかのオプションがあったが、とりあえずのところは精神的に圧迫することを第一目標とし、その結果がどうなろうと何とかして自分を潰そうとしていた。

 

 そこで精神的に潰れて暴れてしまうと警察の思い通りなので、その怒りを文章に替えて自分のホテルの部屋のドアにはった。警察が嘘をつき出すと、日本の治安が崩壊するという趣旨の紙を自分の部屋の前に貼付けた。

 

 すると、誰かが部屋の前で警察は嘘をついても良いと言い出した。彼らは警察の目的を達成するためには嘘も必要であると言い、自分は部屋の中でその考え方が如何に間違っているかを散々話した。

 

正しい方法で犯罪者を逮捕するのは簡単ではないかも知れないが、警察が違法行為をすると社会の秩序が根底からおかしくなる。そして、そもそも警察は違法捜査をする権限を与えられていない。

 

警察はルールの中で行動すべきであり、その制限が厳しくても、それを遵守するが故に警察に権限が与えられている。偽情報で一般人を徴用したり、嘘をついて対象者を精神的に追い込み、えん罪に嵌めたり、犯罪を起こさせたりするのは警察の活動から大幅に逸脱している。

 

 警察はどれだけ苦しくても法律の範囲内に留まるべきであり、だからこそ、法治国家は成り立つ。警察が法律の外に出て活動すると、それは単なる暴力装置であり、それが自己組織化すると、国民から主権を奪うことになる。そして、その主権を維持するために自ら対象者を設定し、拷問や暗殺を行うと、それは単なる抑圧の機関でしかない。

 

 そして、偶々かも知れないが、その翌日には警察長官はクビになった。

 

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