宮古島の滞在も長くなってきたので、次は八重山に移った。八重山には何度か来ており、街にも環境にもより慣れていた。今回は石垣島をベースにして、石垣内のホテルを転々としながら、そこからいろんな島に出掛けようと思っていた。

 

 八重山に着いたことによって、南西諸島を北から南まで貫徹したことになった。これらの島々にはいろいろ呼称があるが、南西諸島という概念は奄美と沖縄の島を指している。そして、沖縄の離島部の西側は先島諸島と呼ばれているが、それは宮古と八重山と尖閣で構成されている。

 

 八重山はその中の南西端にあたり、日本全体においても最西端は与那国であり、日本の有人の最南端の島は波照間になる。その結果として、八重山の冬は他のどの地域よりも暖かく、実際に、その年も暖かい冬だった。

 

しかし、石垣島に着いても、自分の置かれている環境はほぼ変わらなかった。依然としてガスライティングがあったが、やはり、現地の人を大量動員するのは難しいようで、旅行者が工作活動を担っていた。また、時々、海外のスパイも見かけた。石垣に着いた頃は警察も大量に人員を送っており、最早、多くの組織が共同オペレーションをしているのは隠せない状況になっていた。

 

八重山の環境は彼らが裏工作を行うには極めて不適であった。石垣島はそれなりに大きく人口も多いが、西表島はサイズとしては大きくても人口はそこまでは多くない。それ以外の島は人口もサイズももっと小さい。また、暖かいとは言え、冬の八重山は観光オフシーズンであり、竹富島以外の小さな島に行くと観光客は極端に目立つ。つまり、誰がどんな工作を行っても、ほぼ必ず露見する。

 

その結果として、彼らは島民に工作の協力を頼むしかなかった。島民は協力していたが、明らかに工作活動を嫌がっており、警察の工作に協力しているのを頻繁に教えてくれた。それは小さい島では顕著であり、小さい島ではほとんど全ての人は工作活動が行われていることを知っていた。

 

一方で、警官が工作を担っているはずだが、その姿はあまり見なかった。石垣島ではまだ警官がいたが、それでも途中から圧倒的に数が減った。また、そもそも警官すらいない島が沢山あり、警察は工作のベースすら持っていないため、警察が独自に工作を行える可能性すらなく、最初から島のコミュニティに直接工作を依頼する以外に方法はなかった。

 

 そのような条件は今までとは全く異なったものであった。

 

 

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