話の時間を2011年10-11月から2013年1月の沖縄に戻す。

 

奄美大島から南下して、1月初めには沖縄本島に着いた。そこから更に南下するためには定期船が走っていないので、飛行機に乗って先島諸島まで行く必要があった。ただし、宮古島と沖縄本島の間にも島があり、そこならフェリーで行けるため、まずは沖縄群島に行こうと思った。

 

 そこで、フェリーで那覇に着いた翌朝には離島桟橋に行き、そのまま沖縄本島を離れようと思った。ところが、強風でフェリーが動いておらず、離島桟橋で大きなスーツケースを引きながら、今後どうするかをいろいろ思案した。

 

 日本のどこでもそうだが、波の高さがある基準以上になると離島行きの客船は止まる。その基準は場所と乗るフェリーのタイプによって異なるが、風が強い時期になると船は頻繁に止まる。

 

 ただし、自分は最早そんなに素直に物事を受け止められないようになっていた。ずっと工作を受けていたため、船が止まると、それも工作ではないかと思うようになっていた。そして、その受け止めも難しく、それが工作だとしても平静に受け入れないと精神がおかしくなる。常に、真実と嘘と、妄想と現実が頭の中を巡り、心の中がいろんな方向に揺れ動き、それがイレギュラーに振れると心が壊れて行動に表れてしまうため、必死で冷静を保っていた。

 

 とは言え、その日は実際に強風でフェリーは止まっていたと思う。いろいろ考えた結果、当初のプランは変えず、そのまま泊桟橋に泊まって、波が収まるまで何日でも待とうと思った。

 

 当時は、それ以上に違うオブセッションに嵌っていて、1月半ばには拷問が終わると信じていた。誰かがそう言った訳ではなかったが、いろんな情報がそういう結論を指し示しているように見えた。

 

 何故、そのように信じたのか今では疑問もあるが、当時は頻繁にもうすぐ終わるという観念に囚われていた。12月の途中からそのように考えるようになっており、もちろん、期限が来る度にその期待は裏切られ更に気分が滅入った。それがスパイの狙っていたことであるが、にも関わらず、いつももうすぐ終わるという間違った妄想に囚われて生き、それが裏切られる度に落ち込んでいた。

 

その時もそのような妄想を持っており、残り時間も限られているので、沖縄本島にいるよりも次の離島に観ておこうと思った。そして、これらのスパイの工作が終わる日は沖縄本島で迎えようと思い、プラン通りに沖縄群島の離島に行くことにした。

 

 

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