小さな島に行くとスパイは目立つ。与那国島はサイズとしては大きい方だが、それでも10月は特に観光シーズンではないため、それほど多くの人が島にはいない。当時、島にいた旅行者は数十人だけで、その何割かをスパイと公安関係者とその協力者が占めていた。

 

ただし、スパイであっても、アセットであっても、アンダーカバーであっても、彼らは人間なので、人間の中に紛れられる。スパイがどのようなものか理解していなければ、スパイがそこにいることは誰も気付かない。今では100人以上のスパイを理解したが、それでも与那国島にスパイがいることはほぼ気付いていなかった。

 

 とは言え、怪しい人たちがいることには気付いていた。自分は犯罪者でもテロリストでもないため、スパイにマークされるとは思っておらず、当時、政府の役人や政治家で自分を知っている人は同じくらい多くいたため、自分が不審者扱いされると思ったこともなかった。

 

 しかし、実際には、与那国にいる間には多くのスパイが周りにいた。気にしなければ気付かないものだが、ちゃんと気を付ければスパイが周りにいることには気付くものである。

 

 それは自分の人生全体にも当てはまり、周りにかなり多くのスパイがいたことも知らなかった。ただし、スパイがいることが分かり、過去を思い起こせばちゃんとその手がかりは残っていた。そこには常に何らかの存在の違和感があり、それが手がかりとなって、スパイの存在とその行動が読み取れるようになった。

 

ちなみに、ここでの話はほとんどが与那国島の話であったが、島の人なら自分が誰かも、ここに挙がっている人たちがどういう属性の人かも知っている。そもそも、彼らは自分が日本政府によって送り込まれたスパイかCIAのスパイだと思っていたはずである。その認識は間違っているものの、自分が与那国に行った段階でそのように認識されるほど、警察の工作活動は露見しており、小さな島での工作はほとんどの島民に情報として共有される。

 

これが大きな街だと同じようにはならない。スパイはもっと簡単にいろんなところに紛れられる。島に行くとほぼ旅行者にしかなれず、旅行者の数が少なければ、その存在を隠すことはできない。それは自分が2012年末から2013年初めに南西諸島にいたときも変わらない。

 

結果として、このようなスパイの痕跡を辿れるのは自分だけではなく、多くの島民が同じようにその人たちの存在を再現できるはずである。そして、そこで工作活動が行われていたことは最早隠せなくなる。

 

 

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