島が小さくなると、警察の工作に対する協力はその島の有力者が決めるはずである。もちろん、それ以外の人も独自で工作を行うが、勝手に工作を引き受けると後から問題になる場合がある。そのため、警察に対する協力であっても、個別に頼むと断られる可能性がある。

 

 その日の工作は、当初、島の人が実行していた。携帯電話を見ながら指定された会話をずっと続けていた。つまり、遠隔尋問を行っていた。ただし、この時点では最早、警察ですら何の犯罪もないのに気付いており、そういうことを行うことすら無意味であった。

 

検察は既に協力を放棄しており、金融庁も既に調査を終了していた。警察は諦めていなかったが、焦点はえん罪に移っており、遠隔尋問は自分を脅すためだけに利用されていた。

 

つまり、島の人たちが手伝っていたのはえん罪作りであり、そのためには自分を精神的に追い込む必要があり、その会話は酷い内容を含んでいた。自分はかなり慣れてきていたので精神的に落ちることはなかったが、そのような工作をさせられている人たちがとても可哀想に思え、そのような目で彼らを見ていた。

 

表情や目つきというのは感覚的に伝わるものであり、そのうち、島の人たちが怒り出して工作を放棄し出した。その時はそれで終わったが、その日の夕食の頃には違う人が工作を行わされていた。それは監督に来ていた官僚だったと思う。

 

警察官僚には見えなかったが、雰囲気も身だしなみも間違いなく官僚であった。中央官庁の官僚も見慣れていたので、たぶん誤解していないと思う。いずれにせよ、島民がその前にさせられていた内容と同じ工作をさせられていた。

 

その話す内容は携帯電話で指示されるようで、携帯を見ながら訳の分からない会話をずっとしていた。ただ、その工作をすることが彼らの良心に合わないようで、かなり苦しみながら工作を行っていた。話には全くなめらかさはなく、若干震えていた。

 

彼らが何を恐れていたのかは分からなかったが、そこには複数の要素があった。工作をしていることが辛かったのか、話している内容が嫌だったのか、自分がその姿をずっと見続けることが恐かったのか、周りで島の人たちが監視していることが恐かったのか、それらのどれかに耐えられなかったのだろう。

 

結局、権力者は自分にはできないことを一般国民に求めている。未だにそんな工作活動は行われているが、実際には苦しみながら工作活動に協力させられている人たちもいる。自分たちの行為が如何に間違っているか深く見直す必要がある。

 

 

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