スパイがオープン情報の中から重要なインプリケーションを汲み取れるということは、逆に、そのオープン情報の中に意図的に情報を流せることを意味している。

 

オープン情報と言っても、全ての情報が等しく利用されるわけではなく、何らかの形でスクリーニングが行われていたり、あるいは、どこかにフォーカスが置かれていたりする。それが理解できれば、その知見を逆に利用し、情報をコントロールできる。

 

今まで以上により多くの人がネットで情報取得する時代になっており、スパイがそこに偽情報や誘導情報を流すのは簡単である。例えば、WIKIですら情報操作に利用されている。明らかな嘘の場合はWIKIが受け入れないが、うまく構成された虚偽情報の場合は騙されていることに全く気付かないこともある。あるいは、情報が取捨選択され、スパイにとって危険な情報が消されている時もある。

 

それは別のサイトであっても、どのような場所であっても同じである。ネットであれば、スパイは容易に情報操作できる。それぞれのサイトには信用度の差があり、また活用方法の差があり、スパイはその信用や傾向を利用して、情報の拡散に適した方法を選択する。

 

このような方法論は検索にも当てはまる。検索はアルゴに基づいているが、その仕組みを解析し理解していれば、アルゴの上位に来るものは操作できる。そういう業者も存在するが、諜報機関もそれを活用する能力を持っている。検索に出てくるものを操作できれば、対象者をコントロールできるだけでなく、社会の方向性の影響を及ぼせる可能性がある。

 

 例えば、スパイが工作を行い、社会的に大きな問題となる事件を対象者に引き起こさせた際に、その背後関係が疑われる場合がある。つまり、誰かが意図的に犯罪を誘導させた可能性が議論された際に、スパイはオープン情報に意図的に攪乱する情報を流し、真実を遠ざけられる。この場合、基本的にはメディアを通して操作することになるが、それをサポートするために、ネットを攪乱情報で埋めることがある。

 

この他にもいろいろな方法は考えられる。例えば、全く同じ1つの情報を多くの所に拡散させれば、多くの情報があるように見える。実際にはソースが同じか、全く同じことを言っているだけであるが、それでも数が増えると、人間の心理としてはより信頼度が高まるように感じる。実際に、そのようなネット操作は存在する。

 

いずれにせよ、情報を取得する手段があれば、それは常に情報操作の手段へと転じる。この情報取得と工作が諜報機関の本質であり、それはオープン情報に関しても当てはまる。

 

 

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