電波操作を使えば自殺を引き起こせるが、それは自殺に見せ掛けているとも言える。実際に起こっているのは殺人であるが、それが電波という手段によって秘匿され、結果としての自殺だけが表に出る。

 

ただし、実際に自殺に見せ掛けることもある。それは電波操作による自殺と近いが、微妙に異なる。例えば、スパイが電波操作を使い対象者を自殺に追い込んでも、対象者が必ず自殺するとは限らない。それでも、対象者を無害化する必要があれば、自殺に見せ掛けるという手段は使える。

 

この際においても、電波工作による自殺と同様に、何らかの自殺の核となる事情が必要になる。それに関わる苦悩をどこかに書き留めていたり、誰かに話していたりするかも知れない。その状況下において自殺に見えるような死があれば、警察はその殺人を自殺に起因させられる。そこで何があったかは関係なく、自殺という説明が通れば、それ以上の追及を切り上げることは頻繁にある。

 

特に、諜報機関がこの工作に関わっている場合、その自殺偽装が露見しない可能性が高い。その際に外部のプロを雇って自殺に見せ掛けることもあれば、スパイ組織内部の専門チームに自殺を仕組ませる場合もあるだろう。それはどのようなレベルで意思決定されたかと、どのようなリソースが利用できるかに依存する。

 

いずれにせよ、自殺に見せ掛けることである。他殺の証拠はなく、死ぬ理由がそこにあり、それを補強する証拠や証言があり、そこに存在する死が自殺に見えれば、警察はそれ以上に捜査しないだろう。

 

また、警察自体がその工作に関わっている場合もある。日本の公安は警察組織の一部であり、公安が自殺に見えるような工作を行えば、捜査の状況をモニターできるだけでなく、必要があれば、どこかの時点で捜査を止められる。つまり、公安が意図的に暗殺した場合はほぼ露見しない。

 

この自殺偽装の方法論は電波工作による自殺の方法論と近似している。おそらく、この電波工作が本来的に自殺誘導や自殺に見せ掛ける工作の延長線上にあり、そこから発展したために、やり方が近似しているのだろう。それはまた、電波操作を利用しない自殺に見せ掛ける方法が依然と存在することを意味している。

 

スパイがそれらの工作を行うのは対象者を無害化するためである。対象者を物理的に抹殺できれば、その人物がスパイの障害となることがなくなるため、最終手段として、今でも諜報機関は暗殺を行っている。

 

 

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