ライオンの勧誘があった翌日はずっとスパイについて考えていた。それはスパイになることを考えていたのではなく、誰がスパイだったのかを考えていた。自分の周りの人間には多くのスパイがいて、その人のように自分が知っている昔はスパイでなかった人もいれば、そこにはもっと前からスパイになっていた人もいた。そして、そのようなスパイが自分の周りのどこにいたのか考えるようになった。

 

基本的に、日本人がCIAのスパイになっている場合はCIAのアセットである。それはCIAが外国籍のスパイをプロパー採用しないからである。つまり、常にハンドラーにコントロールされるアセットにしかなれない。いろいろ考えた結果、その時点で何人かはCIAのスパイだと分かった。

 

一方で、アメリカ人の中にもCIAのスパイ活動を行っている人たちがいたが、彼らの中にはアセットだったのか、オフィサーだったのか、ただ協力したのかは分からない人たちがいた。もちろん、スパイだと分かった人もおり、また、やむを得ず協力しただけの人たちがいたのも分かった。

 

そして、MI6で働いている人たちに気付き、同時にMI6に協力している人たちがいるのにも気付いた。MI6は元々エリート校からしか採用していなかったため、彼らの同窓生が協力している場合があることがよく分かった。その場合はアセットと言うよりは、純粋な協力だったと思うが、そういう人たちが多数いることも分かった。

 

また、日本の公安のために働いている人たちにも気付いた。彼らが公安のアンダーカバーなのか、探偵として雇われていたのかは分からなかったが、何かを監視するためにそこにいたことは良く分かった。と言うよりも、現実的には、彼らは自分を監視するためにそこにいたんだと思う。

 

この時点で、2000年以降に自分の周りにいたスパイはかなり確定できた。と言うのも、この時点ではまだその前から対象者になっていることに気付いておらず、2000年代の途中のどこかで対象者になったと思っていたからであった。

 

それ以外にも、必ずしも、日本の公安のために働いていない探偵がいた。彼らがずっと独立だったのか、どこかから定期的にお金を貰っていたのかは分からないが、いずれにせよ、探偵がそこにいた。

 

そもそも前日のライオンの話は操作されており、何らかの方法で遠隔操作されていた。思い返すと電波操作されていたような気もするが、その時は携帯や自分の周りにいる他のスパイによって指示されていると思っていた。実際に、それまでに警察が遠隔尋問をする際には、携帯や周りにいる人間に指示をさせて、質問内容を操作していた。

 

そして、その翌日に会話の内容を思い出していると、その操作を行っていた中に自分の友達がいるような気がした。それを突き詰めて考えていくと、それが黒い渡り鳥と呼ばれている探偵であることも分かった。仕事としてスパイをやっていると言うよりも、CIAからコントラクトを受けて、工作に当たっているんだろうと思った。

 

それ以外にも、他の友達がスパイをしていた。直接的に話すことはなかったが、自分の真上の部屋の工作拠点から、その友達の声がすることもあった。そして、自分が想像していた以上にいろんな人がスパイの業務に関わっていた。ただ、それでも、自分はスパイになろうとは全く思わなかった。そんな人生を送るよりも、今は毎日の苦しい拷問に耐え、その先に違う未来があると思っていた。

 

 

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