2012年末になるまでにほとんどの機関がインサイダー捜査を止めたが、諜報機関だけは相変わらず捜査を執拗に続けていた。日本の警察も依然として捜査を続けていたが、他の機関の協力が得られない中では彼らの捜査能力には限度があり、警察の中では捜査の比重がだんだん低下し、公安による違法行為の比重がどんどん上がっていった。

 

 一方で、海外の諜報機関はインサイダー捜査をできたとしても、そもそも訴追する権限を持っていない。彼らは金融のプロのアセットとして抱えているために、金融犯罪の調査能力は警察よりは高い。ただし、この時点では警察しか捜査に残っていないため、自分をえん罪に落とせたとしても、彼らの取れる法的手段は限られていた。逆に言うと、彼らには最早法的な正当性を追求するモチベーションはなく、自分を落とすことだけが目的になっていた。つまり、自分を彼らのアセットとして獲得することであり、また、それこそが彼らの仕事の大部分でもある。

 

自分が理解している限りでは、最後に諜報機関のターゲットになったのはオーストラリア人だった。諜報機関が具体的にどのような方法で尋問を行っているのかは分からないが、自分が工作を受けている反対側に尋問を受けている人たちがいた。

 

当時、自分は東南アジアにいて、オージーのスパイと揉めていた。その衝突が激しくなり、それがイレギュラーに起こったので、他国の諜報機関がオーストラリア人の関わったインサイダー情報を狙おうとした。どの事案を狙ったかは、スパイとのコミュニケーションの中で分かった。

 

彼らはその案件を調べると言い、それが嫌であれば、自分にスパイになるように迫った。そして、自分がもちろん断ると、彼らはその案件を調べるために、任意の聴取をしたはずである。ただし、その点に関しては確証がない。

 

この流れは頻繁にあり、彼らは会話の中に特定の金融取引を入れ込み、インサイダー犯罪の探りを入れた。もちろん、そのような犯罪はないが、その取引がどのような過程で行われたか覚えていないものも多数あり、その場合、それを思い出すまでにかなりの時間が掛かる。

 

その間に、電波操作を行い不必要な不安と絶望を味合わせ、実際に犯罪があったかどうかではなく、自分を追い込むことで、えん罪に落とすかアセット化しようとした。ここまでにそのようなことが何十、何百件とあり、もうこの時期にはあまり気にしないようになっていた。それは大抵のものを思い返すことができ、そこに犯罪がないことを確認できていたからでもある。

 

これらの多くの事案に関しては、遠隔尋問や仄めかしが多かったが、このオーストラリアの件に関しては、今から呼び出すとはっきり言われた。つまり、自分の認識の中では相手側が聴取を受けたことになっているが、実際にどこまで調べたのかは不明な部分がある。

 

そして、ここにも説明が必要だと思う。日本の公安を除いて、各国の諜報機関は自国の権益を守るという前提の下、自国民や自国の金融機関への捜査を制限させていた。基本的には日本に出先の金融機関を置いている場合、捜査権は彼らの本国の司法機関にもあり、彼らが自らの調査を主張する場合、日本の監督機関は必ずしも自らの調査に固執しない場合がある。それは自国民についても言える場合があり、特に金融の場合は取引がどこで発生したか確定できないこともあるため、司法の管轄が入り組んでいることが多い。

 

いずれにせよ、そのような仕組みの中で各国の諜報機関は自国の権益に関わることを保護しようと動く。そして、日本の警察の捜査を一部制限させられる。しかし、多くの諜報機関が組めば、逆に、他の諜報機関の保護している権益を放棄させ、日本の警察に調べさせることもできる。この場合、オーストラリアが生け贄になり、インサイダーの疑いがあるとして2つの取引が調べられた。

 

もちろん、そこにはインサイダー取引はないが、そもそもちゃんとした捜査をさせなかったため、それが犯罪行為であると深く誤解していたんだと思う。そこから数時間もせずに、数人のオージーのスパイが感謝を示すために、正装をして出てきた。つまり、そこに問題がないことはすぐに分かったようである。そして、そんな問題のないことでも、自分を落とせるネタだとして諜報機関はずっと残していた。

 

結局、2012年のインサイダーの一斉捜査はこのように諜報機関の大きな影響下で行われていた。もちろん、そこに違法行為があるのであれば、取り締まる必要があるが、そこに公平な捜査は全くなく、また実際に、警察はいろんな犯罪を見付けたに関わらず、それには自分は関わっておらず、それ故にその諜報機関のアセットが逮捕されることもなかった。つまり、最初から最後まで何の公平性もそこにはなかった。

 

 

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