自分は確信があるが、CIAはインサイダー情報を特定の人物に流し、結果として犯罪に落とし、そこから犯罪に免責を与える代わりにCIAアセットを増やしていた。この手法はこの業界に特有であるが、他の業界でも必要があれば、何らかの方法を用いシステマティックにアセットを作っているはずである。そして、自分はその工作対象者になっており、現時点ではどのインサイダー情報がCIAの工作だったかも識別できている。

 

結果として、自分は落ちなかったが、どうして多くの人が嵌まったのかだけを書く必要があると思う。昔はインサイダー情報が結構蔓延していたと思う。ただし、自分はインサイダー情報を断っていたため、彼らの情報サークルの中にはおらず、実際にどのようになっていたかは分からない。

 

ただ不思議な株価の動きが頻繁にあり、またインサイダー情報を流している人たちも知っていた。つまり、今の法律下では違法行為になる商行為をしていた人たちを多数知っているが、当時の法律下で違法行為をした人は確実には知らない。

 

情報にはいろいろなものがあり、違法ではない有用な情報も沢山ある。それはインサイトと呼べるものかもしれないが、いずれにせよ、そういう情報を得られると相手側を信頼するようになる。それは一般的に起こることでもあるが、CIAが工作を行う際においてもこのパスを辿る。そして、その信頼が更に進むとインサイダー情報を教えられるようになる。

 

自分はその時点で断ったので、その先の人間関係がどうなっているのかは知らないが、その先に犯罪の暴露とアセット化があるのは間違いない。あるいは問題が起こるまではずっと泳がし、必要になった際にアセットとして活用するのかも知れない。

 

いずれにせよ、インサイダー情報に埋もれていると、インサイダー取引が違法行為であるという感覚は麻痺するはずである。そして、それがエスカレーションとして起こるため、どの時点から犯罪行為に落ちたのかも気付かない可能性がある。自分はインサイダー以外の情報に関しても、それが違法でないかどうかを徹底的に確認していた。つまり、法的なラインを常に保つことだけが、エスカレーションを防ぐ唯一の手段になる。

 

ここで留まると犯罪には落ちないが、インサイダーで簡単に利益が出ると考える人はすぐに落ちる。実際には全てのものにリスクとリターンがあり、インサイダー情報はそれが極端に歪んでいるだけである。インサイダー取引が見つかると犯罪に該当するため極端にリスクが高いが、見つからない限りはリターンが出せる可能性がある。

 

それは一般的な正規分布のリスクリターンではなく、極端にリスクが歪んでいるために、普通の感覚でいるとインサイダーのリスクは分からない。特に、極値に存在するリスクは過小評価されるのが一般的であり、それはインサイダーのリスクにも当てはまる。結局、リスクリターンを考慮する際において、しっかりと法的なリスクを認識しなければ、インサイダー取引に嵌まる可能性が高い。

 

特に、諜報機関が工作活動として、工作対象者をインサイダー取引に嵌める場合は、まず、違法ではない情報からスタートして、どこかの段階で確実に違法な情報へとステップアップさせる。それが連続的に起こるため、追加的なリスクが低いように感じるが、本質的には、適法と違法の間に極端なリスクが隠れており、それをしっかりと認識する必要がある。

 

1つ1つの事象が表面化する可能性がたとえ低かったとしても、回数を重ねれば期待値は上昇し、それを常に1回の操作と考えるのはリスクリターンの認識を大きく取り違えている。つまり、表面化する可能性の低いように見える違法行為でも何度も繰り返せば、実は露見する可能性が高い。

 

それに加えて、諜報機関が嵌めている場合はいつかの段階でその事実は直接に突きつけられる。そして、逮捕されるか、アセットになるかの選択を迫れる。それがCIAを代表とする諜報機関のいつもの方法論である。

 

 

ご一緒に、ご覧ください。

http://ameblo.jp/multifractal/entry-12190821273.html