今でもインサイダー情報がマーケットに流れているかは知らないが、少なくとも、昔はそういう情報が流れていた。自分はそれで取引することはなく、何度も情報を送らないように断ったが、逆に言うと、実際に何度もインサイダー情報に接していた。

 

念のためであるが、自分は野村證券からはそのような話は聞いていない。それ以外の数社からインサイダー情報は聞いたことがある。そして、自分がインサイダー取引に関わらなかったことも、インサイダー情報を断っていたのも、公安もCIAも知っていたはずである。それは、そのインサイダー情報の伝達の一部が諜報機関の工作であり、自分を犯罪に落とすためのものだったからである。

 

ここに1つ大きな問題がある。CIAのアセットがいて、彼らがインサイダー情報を聞いて取引しても、彼らはアセットであるために逮捕されない可能性がある。そして、金融業界にCIAのアセットがいるのは秘密ではない。アメリカ政府の文書にも金融のプロであるアセットが存在することは書かれている。ただ、誰がアセットか分からないだけである。

 

そして、実際にインサイダー取引があった際に逮捕されない人たちがいる。日本においては、それは警察とCIAの間のギブアンドテイクの結果でもあるが、アメリカでも逮捕されない人はいるはずである。つまり、CIAのアセットであれば、インサイダー取引をしても免責される可能性がある。

 

逆に言うと、インサイダー取引自体もCIAのオペレーションとリンクしている。そのオペレーションの1つが対象者をインサイダー取引に嵌めて、CIAのアセットとして獲得することである。だから、CIAのアセットであれば、そもそもインサイダー取引で逮捕される可能性は低い。

 

その結果として、あからさまにインサイダー取引を行っている人たちがいた。2012年の捜査においては、そのような人たちも含めて一斉の手入れが入った。公安と警察は調査を拡大する中で、特捜部だけでなく金融庁や証券監視委員会を巻き込み、海外の捜査機関も巻き込んだため、CIAや公安の希望の範囲で捜査が止まらなかった。

 

 つまり、CIAのアセットも捜査の対象になった。逆に言うと、CIAの頃合いで止めるとアセットの存在が露見する可能性があり、CIAとしては捜査を先行させて、必要があれば起訴させないという方向性で対処しようと考えたと思う。

 

最終的にいろいろな方策が取られたが、その1つがインサイダー情報を教えた証券会社の社員は犯罪にならないというものだった。当時の実務的な認識としては、中間でインサイダー情報を介在した人も最終的にインサイダー取引をさせる目的で情報を伝えたのであれば、犯罪と認定されるというものだった。だからこそ、野村證券の社長は従業員がインサイダー情報を伝えたとして責任を取らされた。

 

 しかし、この実務的な認識は法的に瑕疵があり、2014年の法改正からインサイダー取引をさせる目的での情報伝達行為が違法となった。結局、それ以前の法律には金融庁に解釈の余地が大きく残されており、黒と白の間に大きなグレーゾーンがあった。そのグレーゾーン内の取引をしていると金融庁が裁量で行政処分を判断できた。

 

 自分は意図的にグレーゾーンを避けて白いところだけで取引行っていたため、ここに落ちることはなかったが、捜査機関がインサイダー調査を拡大させたため、このグレーゾーンに落ちる人が多数いた。つまり、当時の実務的な認識では黒だったところの取引を行っている人たちがいた。そこにCIAのアセットが多数いたはずである。

 

 結局、最終的には金融庁はこの法律論争に負けた。つまり、グレーゾーンは全て白であり、彼らの裁量ではCIAのアセットは落とせなかった。その結果として、金商法が改正され、2014年4月から類型的に何が違法行為か示されるようになった。つまり、グレーゾーンの大部分を埋めた。その中でインサイダー情報の伝達行為が違法と規定された。

 

この顛末として、野村證券に対する金融庁の介入は必要以上に突出したものとなってしまった。つまり、他社の従業員の中には野村證券の従業員の行為より悪質なものがあったにも関わらず、当該する従業員は頸にならず、逆に野村證券は社長と役員を含め複数人追い出されている。もちろん、違法行為が存在しない中で、それを理由に頸にするのは不可能であり、結局、金融庁が間違った判断をしたということになる。

 

ここに法の公平性は一切ないが、そもそもCIAのアセットが絡むと法の公平性が失われる。それは警察がギブアンドテイクの名の下に、不法行為を見逃すからである。そして、それがインサイダー取引という枠組みにおいては、インサイダーまみれの取引をしても逮捕されないという結果になって現れる。

 

 

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