パチンコ利権は北朝鮮の利権であると一般的に言われている。それと同時に、パチンコ利権は警察利権でもある。冷静に考えれば、警察と北朝鮮が同一の利権をシェアしているのは公然の事実である。もちろん、全てのパチンコ会社が北朝鮮と絡んでいることはなく、また、全ての関連団体が警察の利権であることもない。ただし、2013年2月16日に設立されたパチスロ特許株式会社のように公安出身の警察官僚がトップを務めている業界関連会社もある。

 

パチンコ利権はそもそも北朝鮮の利権が絡んでいたが、警察がこの利権に加わったのはそれほど昔のことではない。完全に警察利権と言える状態になったのは、一部の団体が警察の認可団体になって以降である。それは1989年であり、それまでパチンコ業界には警察認可の業界団体は存在しなかった。

 

その際に認可団体となったのは全日本遊技事業組合連合会(全日遊連)と日本遊技関連事業協会(日遊協)である。このうち、全日遊連の前進組織は通産省の認可団体だったが、この年に衣替えし、警察の認可団体として改組・設立された。これが意味しているのは、この時に何らかの変化が起こったということである。それは業界内に何らかの変化があったと言うことではなく、北朝鮮と公安の関係の中で何かが起こり、その結果として、これらの団体は警察の認可団体となった可能性が高い。

 

そして、この時点でパチンコ利権が北朝鮮と警察の共同利権となる。北朝鮮はパチンコ業界全体に絡んでいると言うよりは、利権としてパチンコに絡んでいるが、この1989年に警察が利権として更に食い込んだ。それが意味するのは、1989年より前に北朝鮮と公安の関係を変化させる何らかの事象が起こったことになる。

 

警察は、この1989年以前からパチンコの射幸性を管理している。それは出玉率を指しており、警察がそのレベルを決定する権限を持っている。出玉率は同時に利益率にも影響を与えるため、経営者にとっても重要になる。この権限をいつ警察が握ったかは分からないが、1989年よりも前に警察はこの権限は握っている。

 

パチンコの射幸性は確率的に機械の能力に依存しているが、それは保通協によって管理されている。現在は一般財団・保安通信協会であるが、この前身は財団法人保安電子通信技術協会であり、この団体の主務官庁は国家公安委員会である。つまり、警察庁自体ではないが、それに密接に関わっている組織である。この保通協は1985年から国家公安委員会の指定を受け、パチンコ機の試験機関になっており、この時点で射幸性は確実に警察の利権の中に入っている。また、この団体が設立されたのは1982年であり、その時点から警察はパチンコ利権を手に入れ始めたのかもしれない。

 

 ここで登場する年は1982年、1985年、1989年であり、この80年代のどこかで公安と北朝鮮の関係は密接になり、1989年に確固としたものになる。このような流れからすると、1985-89年の間に北朝鮮が何らかの理由により、警察の食い込みを受け入れ、逆に言うと、警察は北朝鮮の何かを受け入れたために、ギブアンドテイクの関係が生み出された。

 

 北朝鮮が与えたものはパチンコ利権の食い込みであるが、警察は一体何を与えたのか分からない。公安はギブアンドテイクを公言している以上、何らかの見返りを北朝鮮に与えているはずである。そして、それは1985年より前に起こっている何らかの現象である可能性が高い。それが何かは究明できていないが、何らかのディールがあったことだけは確かである。

 

 この時期の日本と北朝鮮の最大の問題は拉致であり、実は拉致共犯者の裁判は1981年までは多くあり、そこで刑事追訴は一端途絶えている。それ以降、国内での拉致被害は下火になるが、また1985年辺りには活発化している。ただ、公安と北朝鮮がディールした内容が拉致問題の手打ちだという証拠はなく、またその可能性が高いとも思っていない。一方で、これが80年代までの最大の問題であるため、これがディールだった可能性も否定できない。

 

 日本と北朝鮮の間には左翼過激派の問題もあり、またそれに伴った政治工作の問題もある。その中の何らかの政治問題が手打ちの対象だった可能性もある。そうなると、どのような問題があったのかは一切分からない。

 

公安と北朝鮮の間には左翼過激派が存在し、その意味においても、本来的に両者は共生関係にあった。つまり、北朝鮮や左翼過激派の工作があるために、公安が必要とされている側面があった。しかし、利権を共有すると、この両者の関係は更に深くなる。

 

公安の活動が北朝鮮にコントロールされているとは思わないが、公安はギブアンドテイクの結果として、北朝鮮の一部の工作活動を見逃しており、また、公安の工作には北朝鮮の意思が反映されている場合がある。それは北朝鮮が直接的に公安に影響を及ぼした結果なのか、それとも左翼過激派を通して情報コントロールを行ったのか、それとも公安の工作を左翼過激派がアセットとして行ったためそのような結果になったのかは分からない。

 

ただ、一般的に思われている以上に公安と北朝鮮の関係は深い。そして、そこにはギブアンドテイクがあり、北朝鮮に対する何かを諦める代わりにパチンコ利権に食いついている。その原因になる事象は80年代までに起こった何かであるが、自分の能力では公安が北朝鮮に対して何を諦めたかが未だに分からない。

 

 

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