一般的に認識されている公安と左翼過激派の関係は取り締まる側と取り締まれる側である。そして、その裏側では公安が左翼過激派の一部をスパイ化し、彼らの活動の一部を制御している。その結果として、左翼過激派による暴力的な活動が減少したのは間違いない。

 

この公安のスパイである左翼過激派活動家は警察庁警備局警備企画課で管理されており、そこに所属する裏理事官が全体の管理を行っている。それはアセットの重複を防ぐためであり、過激派を含むテロ組織にいる公安のスパイは全てこの理事官の下で管理されている。

 

本来的には、この2つの組織は以上のような関係にあるはずだが、実際には、公安の一部が左翼過激派のシンパとなっている。いろいろ分析してみたが、どうも過激派に近い人物を警察キャリアに採用したのが主原因のようである。彼らが組織内でランクを上げるに従って、公安の活動がより左翼過激化していった。

 

公安が左翼化し、過激化し、政治化すると、左翼過激派よりも危険な存在になる。それは彼らが警察であるために組織として警察に捕まえられないからであるが、同時に、より権力に接近し、彼らの本来的な目標であった革命を達成するのに近づくからである。

 

ただし、この左翼過激派のシンパは現役の警察幹部の中では限られている可能性がある。現時点の警察幹部の中に1960年代に学生であった人はおらず、1970年代入庁の人もほとんどいない。1980年代までには左翼過激的な学生運動は下火になっており、そのようなバックグラウンドを持つ学生を警察が採用する可能性も低下し、またそのような学生を採用して左翼対策に従事させる必要もなくなった。

 

 警察OBの中には左翼過激派シンパが存在するが、彼らの影響力は間違いなく低下している。それはこのような形で左翼過激派の理想を実現しようとしていた警察官僚が複数いたことが明らかになったからである。その意味では、左翼的な理想の実現を目指した工作が今後は減少していくだろう。

 

ただし、それでも公安は左翼過激派を必要としている。それは、彼らがいなくなると日本の治安が更に良くなり、公安の存在価値が低下するからである。それを避けるためには、アセットとして取り込んだスパイの過激派の活動を一部見過ごし、依然として敵である共産党等の組織をより強大な過激組織に見せる必要が出てくる。そうすることによって、公安は自らの必要性を主張できる。

 

 また、これは左翼過激派以外のテロ組織にも当てはまる。オウム真理教以降に大きな宗教的思想に基づいたテロを行う組織は日本ではほぼ皆無だが、世界的に見るとイスラム過激派が猛威を振るっている。公安はこの脅威を利用して、勢力拡大を図る可能性があり、注意が必要である。

 

特に、外的な脅威を煽っているだけならまだ被害は少ないが、公安はテロ活動を見逃して日本で実行させる場合がある。あるいは、ローンウルフ型のテロリストを工作や電波操作で作り、実際にテロを起こさせる場合がある。そうなれば、実質的に公安の必要性が高まるが、それは公安が自らの正当性を高めるために仕組んだ工作である。そして、それは実際に左翼過激派の活動の中に現れている。

 

つまり、左翼過激派に一定の自由を与え、特に、公安のスパイである活動家はもっと自由に過激活動を行っている。それは公安の内部から左翼過激派のシンパが減少したとしても変らない。公安の内部で一緒になって活動し、左翼的な政治目標を達成するための工作活動は減るかもしれないが、左翼過激派に活動をして貰わないと、公安の必要性が低下するため問題が生じる。

 

 そして、この自由な活動は電波工作にも当てはまる。左翼過激派も電波操作の機械を持っているが、それはそもそも公安が提供したものである。当時の左翼過激派シンパの警察幹部にとっては、一部の政治的裏工作を行うためには公安の裏工作部隊よりも左翼過激派の方により信頼を置いており、利用しやすかった。そのため、一部の電波工作は左翼過激派にサブコントラクトされていた。

 

 この状況は今でも変らず、一部の工作は左翼過激派にサブコントラクトされている。と言うもの、今の状況では公安が直接的に工作を行うと露見する可能性が高いからである。電波工作ができるとそれなりに広範に理解されている中では、公安の裏工作チームにいる警官はその工作を外部に漏らすことで自らが警官であることを保てる。そのため、公安畑の警察キャリアは自らの育ててきた左翼過激派のアセットを利用し、工作を行う方が容易になっている。

 

結局、日本で電波工作を行う能力を持っているのは、基本的に、公安の裏工作チームとCIAのアセットと公安のアセットである左翼過激派になる。彼らは陰に陽に繋がっており、電波工作を行う際に共同オペレーションを行っている場合もある。一方で、彼らそれぞれが独自の存在理由を持っており、そのために電波工作を行っている。結果として、電波工作は複数の意図によって導かれており、ある事件が起こった際に、誰がその工作を行ったのか分かり難い時がある。

 

 

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