警察官僚が自分の周りに時々現れることは気付いていたが、東京に帰ってきた当初に自分の周りにいたのはSPだった。そもそも彼らは体つきが違うので、SPとすぐに判別できる。最初は警護のために周りにいるのかと大いなる勘違いをしていたが、警察もそのような勘違いをさせるためにSPに監視をさせていたと思う。

 

つまり、自分はまだ中国の諜報機関に狙われており、そこから保護するためにSPが近くで監視するという体を取っており、数日間はその思惑通りに馬鹿みたいな勘違いをしていた。

 

警視庁の仕組みでは公安とSPは違う組織になる。公安は公安部に所属しており、SPは警備部に所属している。警視庁以外の道府県警では公安は警備部に所属しているために、この2つは同じ指揮命令系統の中に組み込まれる。ただ実質的には、警備部が公安の下にあると言った方が正確である。

 

そして、警視庁にはほぼ特殊にSPが存在する。他の道府県にもいるだろうが、警護が必要な政治家や要人はほぼ都内におり、そのために、SPはほぼ警視庁に所属する。その事実もまた、警視庁の警備部だけが独立して存在する要因になっている。

 

警視庁内でこの2つの組織が分化しているために、SPを動員したというのは最初から警察庁の警備局が絡んでいることを意味している。つまり、この捜査自体は最初から犯罪捜査ではなく、少なくとも警察庁警備局が絡んでいる治安事案であった。

 

 この警備局内に警護室があり、警視庁に所属するSPの配置の権限を持っている。例えば、外国人の要人が来日すると、それがどこに行こうが警視庁のSPが警護に就き、その配備を警護室が行う。あるいは、日本の要人が海外に行く際に傍に就くSPに関しても警視庁のSPが徴用されるが、警護室がこの采配も行う。つまり、警察庁警備局の権限からすると、この警視庁のSPを動員するのが最も容易な手段となる。

 

 それは公安の徴用が難しいということではない。特に、都道府県の警備部に所属する公安の裏工作部隊はほぼ警察庁警備局警備企画課の指示しか受けない。彼らも自分に対する監視に動員されていたが、彼らは確実に裏に隠れており、表立って監視を行うことはなかった。そして、これ以降も公安の工作は永遠と続くが、彼らが表立って出てくる局面は限られており、常に目立たないように工作を行っていた。

 

それに対して、実際の捜査の表に立っていたのは、警視庁や大阪府警の捜査二課であり、それと同時に特捜部、証券監視委員会や金融庁であった。自分が日本に帰った時点では、それらはほぼ金融取引に関する捜査であり、その捜査が終結すれば、自分は自由に解放されると思っていた。

 

しかし、実際には、公安が裏で工作を行っており、常に自分を嵌めようとしていた。実際にはそれが終結するまでは警察の違法捜査は終わることはなく、今でもそれは続いている。ただし、自分はそのことに長らくの間気付いていなかった。

 

 

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