自分はかなり前から公安の工作対象になっており、今回の一連の工作に関しても2009年くらいからオペレーションが始まっていたのは確認できる。一方で、ここまでの話の中で、自分が2011年半ばまでには中国の諜報機関の工作対象になっていたことを示した。問題はこれがどこまで遡れるかという点になる。それを考える上で、更にあからさまな事象が幾つかある。

 

 その1つがヘリコプターに遭遇したことである。それが起きたのは2010年の春頃であり、自分のブログを見返して確かめたので、そのタイミングで間違いない。香港の離島の1つであるラマ島に散策に出掛けた時に、不可解なヘリコプターに遭遇した。

 

 当時は頻繁に運動をしており、よく香港の山を登っていたが、もう少し他の場所も見てみたいと思い、時間のある時に離島にも行くようになっていた。その日はラマ島を横断するコースを歩く予定だったが、それだと距離が短くなるので、その前に折角だから南シナ海が見える丘まで行くことにした。

 

その目的地に向かって小高い山を登り切ると、そこには休憩所があった。そこは目標ではなかったが、一区切りだったので、そこでしばらく休憩していた。自分がそこに着いた頃には周りに人が数人いたが、海を眺めているうちに人はいなくなっていた。

 

 そして、ヘリコプターの音が聞こえだした。その音はどんどん大きくなり、自分のいる山の上で旋回するようになった。それをボーッと眺めていると、やがて、そのヘリコプターはどんどん降りてきた。降りてきたと言っても山の上にいるので、地表に降りるのとはかなり違う雰囲気であるが、それでもどんどん山の頂上に向かって高度を下げてきた。

 

 気がつくと、自分の目の前20メートルくらいのところでホバーリングし始めた。ヘリコプターには半分身を乗り出した人がおり、自分をじっと見ていた。それが数分続き、やがて、ヘリコプターは何もなかったかのように飛び去っていた。

 

 それは人民解放軍のものではなく、香港特別行政区のヘリコプターだった。上空を旋回している間にマークを確認したので間違いない。それもあって、あまり恐怖は感じなかった。それよりも、変わったこともあるもんだなと思っていた。

 

 今から振り返ると、彼らは自分をヘリコプターで監視しに来た。だからこそ、そのヘリコプターはそんなイレギュラーな行動をした。おそらく、自分がそこの山の上で誰かとコンタクトを取ると思ったのかもしれない。行動確認をずっと続けていても、CIAとコンタクトしている雰囲気はなく、にも関わらず、スパイのように見えるので、ここで何かするのではないかと確認したんだと思う。

 

 あるいは、自分は犯罪組織に属していると思われたのかもしれない。正確に言うと、そのように思ったのではなく、誰かが偽情報を流して、自分を犯罪組織の人間だと言った可能性はある。少なくとも、そういう偽情報があったのは了解しているが、この時に香港警察がその工作情報を掴まされていたかどうかは分からない。

 

 いずれにせよ、2010年春の時点で、自分はかなりの監視状態にあった。わざわざヘリコプターを飛ばして行動確認し、それだけでなく示威行動を加えることで自分が要注意人物かどうかを確認しようともしていた。そして、これは香港警察のマークであると同時に、中国の公安部がこの時点までに自分をマークしていたことを意味している。

 

ただし、依然として、問題があるのはいつからマークされていたかと、どうしてマークされていたかである。自分が本当にスパイなら、この時点でヘリコプターが飛んでくる意味も分かったと思うが、その時は全く意味も分からなかった。ただ珍しいこともあるんだなという程度だった。ちゃんと気付いていたら、スパイ映画的なシーンだったのかもしれない。

 

 

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