電波で人をコントロールすることは可能である。これが如何に可能であるかが理解され、そのコントロールが制限される必要がある。

人間の行動の大部分は脳でコントロールされている。条件反射的な行動も存在するので、全てが脳のコントロールではないが、ほぼ脳の命令に従って体は反応する。

この脳の制御は脳波と化学物質で成り立っている。脳が考える際でも、感じる際でも、あるいは何かの行動をする際でも、そこに何らかの変化が起こるとき脳波が発生し、化学物質が放出される。この化学物質と脳波の関係は難しい。脳波が発生する結果として化学物質が発生されるのか、化学物質が分泌される結果として脳波が発生するのか、どちらが主でどちらが従かという判断は難しい。

例えば、脳に影響を与える覚せい剤のような薬物を摂ると化学物質が脳をコントロールする状態になる。人はその化学物質に反応して幻覚を見たり、ある感情を感じたり、それに伴った行動が見られる。その際には、それぞれの反応に合わせた脳波を発生させる。

一方で、脳に電気的な刺激を与えると、その刺激に応じて脳は活動する。その刺激が影響を与えるという意味では、脳は脳波によってのみ影響されているのではなく、電気の刺激自体にも影響されている。脳の一部の機能は刺激の連なりによって機能しており、その場合、脳波は影響を及ぼさず、閉じられた系の中の電気信号の連携が重要な要素となる。

 ただし、一般的には、脳はある状況になっている際に一定の電波パターンを持っている。その脳波には特性があり、ある感情を感じたり、ある思考をしたり、それに伴った行動をしている際に、それぞれ独特の脳波パターンを持つ。実は、この脳波パターンを再現すると、人はその感情や思考や行動を伴うようになり、それは薬物によって人がコントロールされているのと同じ状態になり、電波によっても人はコントロールされる。そして、その際には脳波に合わせて、化学物質が発生している。

EEGやバイオフィードバックという研究領域では脳波や脳波の影響が研究されている。それらの研究は脳の電波を調べるものであり、基本的には脳を有線で繋ぎ、その脳波を読み取る。あるいは、有線に繋いだ状態で一定の電波を送り、脳に対する影響を調べる。本質的には無線によっても脳波へ影響を与えられるが、問題が複雑になるので、当面は有線による電波の測定と影響を想定して欲しい。

イメージとしては頭に沢山の電極を付けている状態である。電波の影響なので、本当は電極が複数ある必要はないが、電気的刺激を与える際に脳の個別の部位に影響を与えるために複数の電極が必要になるときがある。それは電波とは関係がないが、イメージとしては頭に複数の電極をつけ、電波である脳波の周波数を情報として読み取っていると考えて良い。

これらの研究は脳に問題が生じた際にどのような現象が起こっているかを調査することと、その現象をどのように解決するかに目標があって、脳をコントロールするためのものではない。基本的には、脳に障害が生じた際にどのような周波数が見られるかが調査の対象である。

それは事故や脳梗塞による物理的な障害だけでなく、精神疾患のような障害においても同様である。脳における障害の症状に応じて、特徴的な脳波の波形が見られることがある。それが分かれば、次のステップとしてどのような電波を当たれば障害が減少するかが重要なテーマとなる。

一義的には脳をコントロールするための研究ではないが、EEGの利用ルールにはデルタ波に関する注意がある。脳梗塞を起こし易い人にデルタ波を当てると、脳梗塞を起こすことがあり、それは禁止されている。

それを別の表現で説明すると、脳にデルタ波を当てると脳梗塞を引き起こせる。個人差があって全ての人に効くわけではないが、一部の人は実際に脳梗塞になる。

その背景には同期化という現象がある。外から与えられた電波が持つ周波数と脳波の周波数が同期し、結果として、脳波は外からの電波によって左右される。それは電気的刺激が外から与えられたというレベルではなく、電波の操作によっては人の脳や行動がコントロールできることを意味している。

例えば、倦怠感を感じるような特徴的な電波の形状があれば、その電波を脳に流すことで、その人は倦怠感を感じるようになる。それが同期化の意味である。攻撃性が高まる周波数の形状があれば、それを電波として脳に送ることで攻撃的になる。その脳波は特定の周波数帯かもしれないし、一定のリズムを刻む周波数の揺らぎかもしれないが、いずれにせよ、同期化すれば電波に込められた脳波と同じ感情になる。

電波で脳をコントロールできることにまだ半信半疑な人もいるだろうが、それでも、頭に電極を繋げば脳をコントロールできることは疑わないだろう。高圧の電気を流せば電気ショックが起こるのは周知であり、低周波のマッサージ器で筋肉の収縮が起こるのも周知である。それが同期化という現象を通すことによって、電波は脳に影響を直接的に与えられる。