死刑制度に賛成?反対?

テーマ:

うお座 うむむ…。


ウサギ どしたのかおるん?


うお座 あのね、最近いそがしかったこともあって、たまった新聞を週末まとめて読んでたの。なるべく社会問題の討論ページとか、いろいろ世論が割れているものも目を通すようにしてるんだけど、なんかわからなくなっちゃって。


ウサギ どんなテーマだったの?


うお座 テーマは「日本で死刑が今も行われていることについて」。

小さいころからニュースで殺人事件の容疑者がつかまりました、○○事件の死刑囚が死刑になりました、っていうのをきいてたから、それが普通なんだろうなっていうくらいにしか思ってなかったの。

でも、新聞を読んでみると、先進国っていわれてる国の中で、今も死刑が実際に行われてるのは日本とアメリカくらいだって書いてあって、ビックリしちゃった。


ウサギ そうだね。世界的な流れをみていると、死刑を廃止したり、法律自体は残っていても死刑執行をしないようにしていたり、要は死刑っていうことをしませんよ、っていう国が増えてるね。


うお座 だから、そういう流れになってきてるってこと自体にビックリしたし、死刑廃止を主張する人の話も初めてきいたら、なるほどなって思えて、自分の意見がわかんなくなっちゃってるんだ。


ウサギ じゃあさ、かおるんはなんで死刑が必要だって思う?


うお座 うーん…、さっきも言ったとおり、小さい頃からそれが普通だったから、そこまでしっかり考えてきてたわけじゃないけど…。

やっぱり、自分が人をたくさん殺したりして、すごい悪いことをした場合なら、死刑に服することで、罪を償うっていうか、遺族の怒りの気持ちに応える必要があるんじゃないかなあ。


ウサギ うん。死刑を存続させようっていう主張のうち、たぶん日本でも特に大きな理由っていえるもののひとつは、かおるんが言ったように、「極刑にしてほしい」「死んで詫びてほしい」っていう遺族の人達の処罰感情が大きいことじゃないかな。


うお座 自分の家族が誰かに殺されちゃったりしたら、私もそう感じるんじゃないかなって思うよ。


ウサギ そうかもしれないね。あとは、そんなひどい犯罪を犯した犯人は絶対許せない、今後同じような犯罪が二度と起きないようにするためにも、死刑制度は続けるべきだっていう考え方が、特に日本で根強く残ってることも大きいと思うよ。


うお座 うん、オウムの事件みたいな凶悪犯罪で亡くなった方の遺族の方の話をニュースで見たりすると、ほんとにひどいな、なんで早く執行されないんだろう?って思っちゃうことも正直あるもん。

じゃあさ、こういう死刑賛成の声が多い中で、なんで反対を強く主張する人がいるんだろう? 


ウサギ いろんな理由があると思うんだ。いまだに凶悪犯罪が起きてることからすれば、賛成派がいうような犯罪の抑止力(犯罪を止める力)なんて死刑にはないんじゃないの、死刑をやる意味なんてないんじゃないの、っていう考え方もそのひとつだね。

あと、国家が人の命を強制的に奪うなんてだめだ、って考えもある。


うお座 うんうん。


ウサギ だけど、もし反対派の主張する理由のうち、最も重要なものをひとつ挙げるとしたら、それは、「誤判(間違った裁判)のおそれがあること」だと思うよ。


うお座 具体的にはどういうこと?


ウサギ もし、間違って無実の人に死刑判決が出て確定して、そのまま死刑が執行されちゃうとするでしょ。その場合、後でそのことに気づいたとしても、どんなことをしても二度とその人の命は取り戻せないんだ。

じゃあ間違った裁判をしなければいいでしょ、って話になるんだけど、それでも人間は神様じゃないから、100%絶対に間違えないかっていうと、そうとは断言できないんだよ。


うお座 なんで?


ウサギ たとえば、戦後だけでみても、死刑判決が確定した後で、再審請求でひっくり返って無罪になったようなケースが数件あるんだ。

確かに、ふつうは間違えないよ、ほとんどの犯人は実際に悪いことをやってるよ、って言われるとそうかもしれないよ。でも、やっぱりゼロとはいいきれないんじゃないか。

それが反対派の主張する最大の理由だと思うよ。


うお座 うーん……。それはそれで説得力があるなあ。もし、万一自分がそんな立場になったら絶対いやだし、「99.9%の犯人はほんとに悪いことをしてるんだから、0.1%無実の人を処罰してもしょうがない」なんて言われたって、「はいそうですか」なんて絶対思わないよね。


ウサギ うん。無実の罪で人が罰せられることは絶対あってはならないよ。

あとは、来年から裁判員制度が始まるから、国民から選ばれた裁判員に、間違った死刑判決を出させるような可能性自体があってはならない、っていう考え方もあるみたいだね。


うお座 自分が間違った判決に参加するのなんていやだなあ。

でもね…。やっぱり本当に悪いことをした犯人だった場合、極刑にしてほしいって思う遺族の方の気持ちもわかるんだよね…。

なんか、反対派の主張をとりいれながら、うまくまとめていく方法っていうのはないものなのかなあ。


ウサギ ひとつは、終身刑を日本で取り入れようっていう考え方があるね。


うお座 ?? 無期懲役とは違うの?


ウサギ 無期懲役っていうのはね、法律上は、10年経過したら、その受刑者の態度とかいろんなものを見た上で、仮釈放される可能性があるんだよ。

それに対して、終身刑っていうのは、仮釈放もなしで一生刑務所に入れる刑のことだよ。


うお座 なるほど。日本には、終身刑がないって書いてあったけど、そういうことなんだね。死刑と無期懲役の差ってすごく開きがあるんだね。


ウサギ そうなんだよね。だから、日本にも終身刑を取り入れて、その代わり死刑自体をなくすか、なくさないまでも死刑の数を減らそうよ、っていう動きもあるんだよ。

ただ、それも批判があってね、一生外に出られないような刑罰って、実は死刑よりも残虐な刑罰なんじゃないの?っていうのも一理あるんだよね。


うお座 うーん。じゃあ終身刑を取り入れるから問題解決、っていうわけにもいかないのかもしれないね。


ウサギ そう。本当に死刑問題はデリケートな問題なんだよね。

ただ、すごく重大な問題なはずなのに、意外としっかり時間をかけて考えてる人ってそんなに多くはない印象があるね。

だから、結論をどう考えるにしても、賛成派反対派、両方の意見や本をじっくり読んでみてほしいな。


うお座 わかった!また自分なりに時間をかけて考えてみるね。ありがとうむっくん。


むくの木法律事務所

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