平成22年11月
 


東京脳神経センター理事長で医学博士の、松井孝嘉医師の著書「首を温めると体調が良くなる」という本の中で大変興味深い治療成果が書かれている。
約20年間、香川県の松井脳神経外科病院で、首の筋肉の異常を治療することによって

「うつ」では、94%が完治しているという。ここでいうウツは新型うつのこと。

その他「ムチウチ症」で84%、「慢性疲労症候群」で95%、「めまい」で98%、「自律神経失調症」で92%、「耳鳴り」で75%、「パニック発作」で98%という、驚異の完治。そして「眼精疲労」、「ドライアイ」、「頭痛」、「下痢・便秘」にも効果有りと・・・。

首の筋肉の異常とは、首の筋肉がこる病で「首こり病」と名付けられている。
松井先生曰く
「首は神経のスクランブル交差点、特に首の上半分は脳の一部。首が冷え、自律神経に異常をきたすと、多くの不定愁訴が顔を出す。首こり病にならないためにも、首を温めるようにして下さいと。」

「新型うつ」になると、頭痛、めまい、血圧不安定、慢性疲労、睡眠障害、腹痛などの症状がみられ、俗に「さぼり病」という異名がある。「適応障害」とでもいうべきもので、
①日中から横になる。
②原因不明の微熱があり、風邪気味のことが多い。
③静かにしているのに、急に脈が速くなる。
④天候が悪くなる前に症状が強くなる。
⑤公務はできないが、気を遣わなくていい友人などとお茶や食事に行ける。
⑥家族やまわりの人が病状を理解できない。

首を温めると脳の自律神経を司る視床下部の血流が良くなり、このことから自律神経障害を原因とする不定愁訴は快方に向かうと思われる。
私は自律神経とは簡単に下記のように理解している。

動物たる人間は、朝起きると元気に働き、野生動物ならえさ取り行動に出かける。その時必要な能力は、行動的で、攻撃的そして筋肉が活発に働き少々の怪我にも対処できる免疫力が必要で、これを交感神経支配という。
一方こうした活動的な行動の後は、休息の時間が必要で、取った獲物は食事すれば消化器官が活発に働く必要がある。また消化したときには体内に入った異物から自らをまもる免疫機構が働く必要もある。眠る時間もまた大切で、これを副交感支配という。

私たちは、温度の寒暖や天気の良し悪し、さらには季節変動すらも自律神経に影響すると言われ、交感神経と副交感神経が交互にそれぞれのホルモン分泌によってあらゆる臓器や筋肉が制御されている。
これらのホルモンは生命維持活動に大変重要な役割を果たしていて、その分泌にかかわっているのが視床下部といわれる脳の部位である。それは首の上部に近いところにある。

こうしたことから「首を冷やして首こり病にならない」ために、「首を温める」ということが、人間が正常な活動を維持する上でいかに大切かはいうまでもない。

持病が「めまい」といわれる方が、ベラシティハウスの椅子にしばらく座っておられる閒に「治りました!」といわれたことがる。この書の中で「めまいの薬」で治らなかった人が「首こり病」で治った話が書かれているが、なるほどと思った。ベラシティハウスの椅子は遠赤外線で温められた特殊な椅子で、その上にしばらく食事のため座っている間に持病のめまいが治ったというわけである。この方は、この特殊椅子と同じ機能を有する「足温石」を購入し帰られた。

首を温めるということは、パーキンソンと関わりのある「中脳」や記憶に関わる「海馬」などなど脳の中枢神経を元気にすることにつながる。
温めるというのは適度な温度を得るということと私たちは理解している。体温が36.5度に維持されることによって私たちの生命活動は維持されている。これをもう少し深く厳密に話すと生命維持に必要なのは、実は温度ではなく「生命維持波長」と言うべきものである。生体には欲しがる波長、必要とする波長がある。体温はこれらの波長が効率よく出る温度帯である。
遠赤外線の中でももっとも有益と思われる波長は、炭素が熱せられたとき出る波長帯である。生命体の組成は有機化合物で炭素が基本となっている。そのため炭素が熱せられたとき出る波長がもっとも効率よく生命体組織と共振する。

手前味噌になるが、遠赤3点セットである「ライフウォーマー」「遠赤シート」「足温石」

これらを知って開発したモノである。

なかでも首を温める「ライフウォーマー」は首を温め、

脳を温め、ひいては生命を温める。そう思って名付けた。
これら3点セットは、ホットパットや電気毛布や電気カーペットと一線を画するモノであるのは、そうした理由による。