最近南仏を訪れると、必ずの様にハマッているのは、サント・ヴィクトワールの周りを一周する事。今年もエクスで車を借りたら、先ず一番に二人で考えたのは、
「フランスの運転に慣れる為に、先ずサント・ヴィクトワールを一周しよう!」だった。セザンヌで有名なサント・ヴィクトワールの山は東西に細長い岩山です。よく見るセザンヌの絵からは想像しなかった、長~い山でした。セザンヌがよく歩き回って描いたのは、西の方から見るサント・ヴィクトワールとか松の林で、東の端とか北側から見るとまた違う姿です。
1997年に初めて車で近寄った時は、マノスクを去って南東のサン-マクシマンの方から近付き、南の真ん中に在るサンタントナン(St-Antonin-sur-Bayon)の「メゾン・ドゥ・サント・ヴィクトワール」というレストラン兼観光案内所に寄りました。ここにはその後何回も、勿論今年も、行きやはり昼御飯を食べました。その年もそこで、昼御飯を食べてから、
「サント・ヴィクトワールの山に登るには、どうすればよいですか?何処に行って何処からどういうルートが在りますか?」と聞いて、
どうしても一度登りたかったパートナーは、調査をしました。その時持っていた案内書には、南側から登るルートが載っていました。しかし、
「南側からのルートはロッククライミングで危険な為に、今は禁止になっています。登るのは北側のルートだけです。ヴォーヴナルグの村に行き、駐車場はレ カバソルにあります」と教えてられ、地図をもらいました。とても今日これから登るのは無理だと分かり、明日に備えてエクスで一泊する必要が出来ました。それでD17を走ってエクスに入ると、最初に目に入ったのがホテル コンコルドでした。まだ早い時間だったので、中庭の突き当たりの地面に面した部屋が空いていました。沢山の客が、中庭の椅子でそれぞれの持ち込んだ夕食を食べていました。私達も近くの肉屋の前でクルクル回っていた鶏の一羽丸焼き(今も売っていて安いし美味しい)を買って来て、中庭の空いたてテーブルに陣取って食べました。

翌日ヴォーヴナルグの村を目指し、手前のレ カバソルの駐車場に車を駐めて、パートナーは一人で登り始めました。私は病み上がりの二男と車で待つ事にしました。