ブレさんからのメールに気を良くしたパートナーは、遠慮無く去年はエクスの辺りの案内をお願いしました。
「しかし、ロックファヴールの水道橋は夜であまりよく見えなかったし、シャトーの全体も暗くてよくわからなかったから、今年はシャトー・ロックファヴールをもっとよく見に行きたい」と言い出して、
「あのシャトーに一週間程泊めてくれないだろうか?南仏の地震やケルトの事を教えて欲しい」と図々しくも、ブレさんに頼みました。
ブレさんはシャトーの持ち主と管理人に頼んでくれて、OKがでました。

今年5月下旬に、去年の記憶と地図を頼りにローニュ(Rognes)とランベスク(Lambesc)に寄ってから、ロックファヴールに行きました。ロックファヴールの直ぐ北にエギーユ(Eguilles)の村があって、役場前広場から眺めた景色が印象的でした。ワインの醸造所もありました。そのエギーユの村を今回は何度も通過したのですが、何回行っても迷ってしまって、うまく思う方に抜ける事が出来ませんでした。必ず失敗して、行ったり来たりウロウロしてから、やっとコレだという道を走れることになりました。
ロックファヴールの近くのヴァンタブレン(Ventabren)の村も丘の上にある魅力的なむらでした。村の中の狭い道を一番上まで上って行くと駐車場がありました。歩いて下りながら、観光しました。サントル・カフェの看板を見つけたので、少し賑わった通りがあるかと休憩に向かいました。しかし、カフェが一軒だけあって、テラスのテーブルには勿論、店の中にも誰もいませんでした。
そうか、ここが唯一、村の真ん中にあるカフェという事か!
「こんにちは!ごめんくださ~い!」と二人で叫ぶと、中からおじさんが出て来て、ジュースを売ってくれました。1缶1ユーロとかの田舎値段で。トイレを借りてから、小さくて美しい丘の村をウロウロして、また細い道を車で下りました。
後日、セールのメゾン・ドットのマダムに話すと、
「あら、私の弟があのヴァンタブレンに住んでいる。エクスの街で衣料品店をしているのだけど、
エクスは昔からのブルジョワの街で、結構高い服を買うお客様があるそうよ」という事でした。
少し下りた所に新しい家々が増えていて、大きなスーパーマーケットがありました。当分の食料を調達しました。