節分なので海苔巻きを作った。

豪華でも何でも無い、あるもので作ったいつもの海苔巻きである。

 

私が子供の頃は恵方巻は全国区の食べ物では無くて、20年くらい前に節分商戦に乗っかって販売されるようになった。

 

海苔巻き大好き人間としては大歓迎だが、丸かぶりはしない。喉に詰まること必至だからだ。

餅みたいに掃除機で吸引して果たして海苔巻きは吸い取れるものなのか。ちょっと怖いので、リスクは避けて行こう。

 

ということで、切り分けた。私は巻くのも好きだが、海苔巻きを切るのも好きなのだ。形を崩さないよう切れた時の爽快感。包丁を濡らして切って。因みにロールケーキを切るのは苦手である。何か潰しちゃう。好物の差かもしれない。いや、ロールケーキも好きなんだけども。

因みに今日は具を一度薄焼き卵で巻いてから、酢飯と海苔で巻く2段構え巻きだ。巻くの楽しすぎる。昨日の夜からシュミレーションして寝たくらい、楽しみにして巻いた。達成感半端ない。

酢飯に業務スーパーで買ったおかわり生姜を少し混ぜたのだが、すし酢の甘さがいい具合に緩和され非常に美味になった。

 

そして本来の、豆まき。

 

テレビで小さな子供が鬼役の大人を見て大泣きしているニュースが流れるのがこの季節の風物詩。

幼稚園の頃、鬼のお面を被った園長先生に園児たち総出で落花生を投げつけるという行事があった。中々の蛮行。

中には腕力が強い幼児も居ただろう。園長先生も大変だ。

 

この撒いた豆。後で美味しく頂くための落花生なのだが、私は節分に撒く豆は落花生だと小6までずっと信じていた。

もったいない精神で、小学校に上がってからの豆まきも、家での豆まきも落花生だったから……。

 

大豆を撒くことを知り、買ってもらったのだが母が「落花生のほうが美味しいよ?」と言う。

確かに子供には大豆より落花生のほうが美味しいかもしれない。

だが将来左党の道を突き進む事になる当時小6、煎り大豆のあのパリパリ感がたまらずむしゃむしゃ食べた記憶がある。あの豆が食べたいが故に節分を待ち遠しく思っていた事もあった。つい3年くらい前までそうだった。

最近は海苔巻きたい欲が強くて、豆の存在を忘れがちだが。

 

そう。豆、買い忘れてたのだ。

節分、とは。

 

 

 

 

 

 

↓狂おしいほどこの昆布入り大豆を愛している