どうも!
ネコにもわかるギターの弾き方、ギター講師のヤスオです。
前回の記事(『ダイアトニック・コード 5(マイナー・ダイアトニック・コード①)』)では、
「ナチュラル・マイナー・スケール」のダイアトニック・コード
について書きました。
その中で、
「ナチュラル・マイナー・スケール」のダイアトニック・コードは、
「平行調」の関係にある「メジャー・スケール」のダイアトニック・コードと
コードは全く同じ
なので、
メジャー・スケールのダイアトニック・コードを
並べなおすだけで、
「ナチュラル・マイナー・スケール」のダイアトニック・コードになる
ということを書きました。
ただし、
ローマ数字で表す場合は、
ただ単に並べなおすだけ
というわけにはいかないのです。
今回は、
この辺りから書いていきます。
(^∇^)ノ
Cメジャー・スケールのダイアトニック・コードは、
CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7(♭5)
( C Dm Em F G Am Bm(♭5) )
です。
( ( )内は3和音の場合 )
そして、
Aナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コードは、
Am7 Bm7(♭5) CM7 Dm7 Em7 FM7 G7
( Am Bm(♭5) C Dm Em F G )
です。
メジャー・スケールのダイアトニック・コードの
6番目のコードを1番目として並べなおせば
ナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コード
になるわけです。
ところが、
これをローマ数字で表した場合、
メジャー・スケールのダイアトニック・コードは、
ⅠM7 Ⅱm7 Ⅲm7 ⅣM7 Ⅴ7 Ⅵm7 Ⅶm7(♭5)
ですが、
ナチュラル・マイナースケールのダイアトニック・コードは、
Ⅰm7 Ⅱm7(♭5) ♭ⅢM7 Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ7
となります。
6番目のコードを1番目として並べ替えて
ローマ数字を付けなおすだけなら、
こうなりそうなところですが、
↓
Ⅰm7 Ⅱm7(♭5) ⅢM7 Ⅳm7 Ⅴm7 ⅥM7 Ⅶ7
なぜか「♭」が付いているコードがあるのです。。
(・・;)
↓
Ⅰm7 Ⅱm7(♭5) ♭ⅢM7 Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ7
Aナチュラル・マイナー・スケールを譜面で表すと、
となりますが、
「♭」はどこにも付いていませんよね。。
では、どこから「♭」が出てきたのでしょうか?
(・・;)
これは、
度数を表すローマ数字は
「メジャー・スケール」を基準にしている
ことが関係しています。
Aメジャー・スケールを譜面で表すとこうなります。
↓
この3番目、6番目、7番目の音を半音下げると、
Aナチュラル・マイナー・スケールになります。
↓
「メジャー・スケール」の
3番目、6番目、7番目の音を半音下げると、
「ナチュラル・マイナー・スケール」になるのです。
ギターの指板上でも確認してみましょう。
6弦5フレットの「A音●」からのポジションです。
↓
Aメジャー・スケール
6弦9フレットの「C♯音」:3番目
5弦9フレットの「F♯音」:6番目
4弦6フレットの「G#音」:7番目
の音を半音下げると、
↓
Aナチュラル・マイナー・スケール
Aナチュラル・マイナー・スケールになります。
このポジションで
6弦8フレットの「C音」から弾けば
平行調のCメジャー・スケール
になっていることからも、
Aナチュラル・マイナー・スケール
であることを確認できますね。
ということで、
メジャー・スケールを基準にすると、
ナチュラル・マイナー・スケールは
3番目、6番目、7番目の音を半音下げたスケール
ということになります。
なので、
ナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コードは、
メジャー・スケールの3番目、6番目、7番目の音を半音下げた音で構成されるコード
ということことになりますね。
それをローマ数字で表すと、
Ⅰm7 Ⅱm7(♭5) ♭ⅢM7 Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ7
というようになり、
「♭」が付いたコードは
メジャー・スケールの音を半音下げた音の上に作られたコード
ということを表しているのです。
ダイアトニック・コードには出てきませんが、
メジャー・スケールの音を半音上げた音の上に作られたコード
には「♯」が付きますよ!
また、
このローマ数字は、
度数(ディグリー)を表していることから、
「ディグリー・ネーム」
とも呼ばれています。
このローマ数字に「♯」や「♭」を付ける場合、
ローマ数字の左側(もしくは左上)に付く
ということも覚えておいてくださいね!
コード・ネームの場合は、
アルファベットの右側(もしくは右上)に付くので、
(例:A♯m7 G♭7 )
紛らわしいのですが、
この機会にルールとして
覚えてしまいましょう!
ナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コードは
ローマ数字を使って表すと
Ⅰm7 Ⅱm7(♭5) ♭ⅢM7 Ⅳm7 Ⅴm7 ♭ⅥM7 ♭Ⅶ7
となることが理解できましたでしょうか?
まぁ、
理解できなくてもギターは弾けますけどね。
( ̄▽ ̄)
ただ、
実際のコードは分かるようになってくださいね!
ナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コードは、
平行調のメジャー・スケールのダイアトニック・コードの
6番目のコードを1番目として並べなおせば良いのです。
なので、
メジャー・スケールと
そのダイアトニック・コードを
確実に覚えることが重要なのです!
よく分からないところなどありましたら、
ぜひお気軽にお知らせくださいね。
(^▽^)ノ
さて、
「これでマイナー・ダイアトニック・コードもわかった!」
となれば良いのですが、
マイナー・スケールは3つあることを覚えていますか?
今回は
「ナチュラル・マイナー・スケール」
のダイアトニック・コードについて書きました。
マイナー・スケールは他に
「ハーモニック・マイナー・スケール」
と
「メロディック・マイナー・スケール」
があります。
そして、
それぞれにダイアトニック・コードがあります。
めんどくさいですねぇ~
(T▽T;)
でも実際は、
ナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コード
が分かっていれば、
ちょっと付け足して覚える感じで大丈夫です!
ただ、
マイナー・スケールに関しては理解しておいてもらいたいので、
「他のマイナー・スケールって何だっけ?」
という方は、こちらから確認しておいてくださいね。
↓
続きはまた次回書いていきます。
ではまた!
( ´ ▽ ` )ノ
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