どうも!
ネコにもわかるギターの弾き方、ギター講師のヤスオです。
前回の記事(『4和音のコードも「カタチ」で覚えよう!(マイナー編)②』)から引き続き、マイナー系の4和音のコードを解説していきます。
今回は、タイプ4の「カタチ」のコードです。
( ´ ▽ ` )ノ
マイナー・タイプ4
この「カタチ」では、オクターブの位置関係はこのようになっているので、
3弦に「ルート」の1オクターブ上の音があります。
なので、3弦の音を半音下げると「長7度」になり、「マイナー・メジャー・セブンス・コード」になります。
「マイナー・メジャー・セブンス・コード(mM7)」タイプ4
3弦の「長7度」の音をさらに半音下げると「短7度」になり、「マイナー・セブンス・コード」になります。
「マイナー・セブンス・コード(m7)」タイプ4
まぁ、どちらも押さえられないですね。。
(^o^;)
他の楽器が「ルート」を弾いているときは、ギターが「ルート」を弾く必要はないので、「ルート」を省略してみましょう。
つまり、6弦&1弦を弾かなければ良いわけです。
そうすると、わりと押さえやすい「カタチ」だと思います。
でも、
「ルート」が弾きたい場合もありますよね。
そんな時は、
・違う位置にある1オクターブ上の音を変化させる
・1オクターブ上でコードを作る
という2つの方法を考えてみましょう。
まず、違う位置の1オクターブ上の音を変化させてみます。
先ほどは、「ルート」に対して、この位置関係にある1オクターブ上の音を変化させました。
今度は、この位置関係にある1オクターブ上の音を変化させてみましょう。
4弦にある、「ルート」の1オクターブ上の音を半音下げて「長7度」にします。
すると、マイナー・タイプ4が、
こうなります。
↓
「マイナー・メジャー・セブンス・コード(mM7)」タイプ4b
そして、4弦の「長7度」にした音をさらに半音下げれば「短7度」になり、「マイナー・セブンス・コード」になります。
「マイナー・セブンス・コード(m7)」タイプ4b
でも、この場合も押さえられないですね。。
(ノ_-。)
この場合、1弦&2弦を弾くのをやめてみましょう。
まだちょっと押さえづらいと思いますが、押さえられないこともないかなという感じですね。
また、4弦は「ルート」の1オクターブ上の音、つまり、「ルート」と音名は変わらない同じ音なので、弾かなくてもコードに変わりはありません。
なので、6弦~4弦の3本だけ弾いてもコード感は出せます。
ただ、高音部分が無いので、ちょっと物足りなく感じるかもしれませんね。
また、
この「カタチ」では、たとえ全部押さえられたとしても、「5度」の音が欠けています。
『4和音のコードも「カタチ」で覚えよう!(マイナー編)①』でも書きましたが、「5度」の音は省略しやすい音で、欠けていても基本的には問題ありません。
でも、4和音のコードとして「5度」の音が弾きたいこともあるでしょう。
マイナー・タイプ4の「カタチ」で見てみると、
1弦 「ルート(根音)」
2弦 「短3度」
3弦 「ルート」
4弦 「5度」
5弦 「短3度」
6弦 「ルート」
という並びになっています。
4弦に「5度」の音があるわけですが、「長7度」や「短7度」を弾くために使いたいので、4弦では「5度」の音が使えません。
そこで、1オクターブ上の音を考えてみましょう。
4弦の「5度」に対して、この位置にある1オクターブ上の「5度」を弾くようにしてみます。
すると、こうなります。
↓
「マイナー・メジャー・セブンス・コード(mM7)」タイプ4bの変形
この4弦の「長7度」を半音下げて「短7度」にすれば、「マイナー・セブンス・コード」です。
「マイナー・セヴンス・コード(m7)」タイプ4bの変形
でも、まだ押さえづらいですね。。
3弦の音が離れていて押さえづらいですし、この音は「ルート」と同じ音なので弾かなくても良い。
そして、5弦の「短3度」の音の1オクターブ上の音が3弦にあるはずです。
なので、3弦では「短3度」の音を弾くようにしてみます。
するとこうなります。
↓
「マイナー・メジャー・セブンス・コード(mM7)」タイプ4c
「マイナー・セブンス・コード(m7)」タイプ4c
5弦の「短3度」は、3弦で「短3度」を弾いているので、省略して問題ありません。
すると、だいぶ覚えやすく、押さえやすい「カタチ」になるのではないでしょうか?
ちなみに、
5弦で「短3度」ではなく「5度」を弾くようにすると、前回の記事(『4和音のコードも「カタチ」で覚えよう!(マイナー編)②』)のタイプ3と全く同じ「カタチ」になります。
『コードは「カタチ」で覚えよう!④』で書いたように、隣り合ったコードの「カタチ」との関連性が見えてくると、ギターはとても弾きやすくなってくると思います。
また、タイプ4bの「カタチ」では高音弦側の音を省略して押さえることになりましたが、高音弦側の音を中心に弾きたい時もあります。
そんな時は、上側のオクターブでコードを作ることを考えてみましょう。
次回に続きます。
ではまた!
( ´ ▽ ` )ノ
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