昨日は朝からベルリン郊外の犬のトレーニングスクールを経営されているPRO DOGさんに伺いました。
20年以上経営されているその施設は1万㎡以上という広大なもので、そのスケール感と、何といっても犬にも人にも最高のその施設に驚かされました。
(写真 PRO DOG公式HP)
同社の社長から、今のドイツでのペット事情、犬と人の関係、法律、そしてなぜこのようなトレーニングにたくさんの犬と人が集まってくるのかということを教えていただきました。
ドイツでは62%の家庭でなんらかのペットを飼っていて、犬だけで1050万頭いるそうです。
日本より人口の少ない9000万人弱のドイツで、日本の倍近い犬が飼われていることを考えると、如何にドイツでは人の生活に犬が欠かせない存在になっているかが分かります。
このスクールで実際にトレーニングしている様子も見せていただきましたが、犬の年齢によって複数のコースにわかれていて、それぞれのエリアで、トレーナーがついて、犬のトレーニングをしている様子がありました。
犬も人も真剣です。しかも楽しそう。
自然の中で遊びながら、でもきちんと躾をして、お互いにいい生活ができるようにしています。
本当の犬の躾とはどんなものなのかを知りました。
やはり犬の躾というより。飼い主の姿勢そのものを教えていることがよく分かりました。
トレーニング後、どんな考え方でこの事業に取り組んでいるかについてお話を伺い、あれこれ質問をさせていただいたのですが、驚いたのはその時間です。
11時ごろから始まったそのお話は1時間、2時間と続き、さらにはブリーダー(犬の繁殖をされている方々)さんが飼われている犬 バーニーズマウンテンドッグを2頭連れてこられて、犬たちも一緒に話を聞かせてもらいましたが、続く続くお話が。
14時にいったん休憩をとりましたが、またその後1時間以上、お話を聞かせてもらいました。
(写真 質疑応答の最中も静かに待つ姿がかわいい)
結局、朝の10時ごろからお邪魔して16時くらいまで、じっくりと意見交換させていただきました。
ご紹介いただいた地元の獣医の先生と懇意にされている会社だからというのはもちろんありますが、この時間に対峙する姿勢そのものが素晴らしいのです。
事前に用意して投げていた質問にすべて答えるテキストを事前に用意し、プロジェクターを使って一つひとつ丁寧に説明してくれるその姿に、「準備する」ということの意味も教えてもらった気がします。
実はこの姿勢こそが、犬との向き合い方そのものであるのです。
ドイツでは犬の躾は当たり前です。
むしろやっていない人がレアケース。
犬を飼っている人の8割の人が、何らかのトレーニングを一度は受けたことがある ということですからその意識と行動がまず違います。
なぜそこまでやるのか。
それは、犬にも人の生活を覚えさせる必要があるから、
人の生活の中で犬が元気に楽しく過ごすためには最低限のマナーを知らなければ、ストレスがかかり、犬らしい生活が送れなくなってしまうことをドイツ人は知っているのです。
だかこそ、動物に関するかなり厳しい法律があり、犬を物のように扱うことは犯罪になります。
繁殖方法もかなり厳密に決まっていますし、トレーニングも犬だけでなく人が守るべきことを山のように教えられます。
彼らにとっては犬は生きていくために重要な存在であり、人とまったく同じように大切に付き合わなくてならないパートナーであり家族であり、仲間なのです。
人間の子どものように見ていると言うより、犬という存在そのものの意味を徹底的に学び、それが続いていくように努力しているのです。
これこそが彼らドイツ人のすごいところ。
当たり前のように犬の権利を尊重します。
この犬との生活を徹底的に考えるところに、人が人生を楽しんでいくためのヒントもありました。
ブリーダーも獣医師も、トレーナーも飼い主も。
そして犬自身も常に学び続ける国。
それがドイツです。
学び、教え、教わることが文化なのです。
だからこそ街の中に犬が溶け込むことができる。
カフェにも入れるし、買い物にも連れていけるし、電車にも乗れるのです。
常に人と一緒にい続けることができるように、常に考えている。
ここまでやればペットと人の共生は実現します。
ここまで意識して取り組んでいかないと、共生なんて実現できるはずがない ということも実感しました。
私たちの学びの間、2頭のバーニーズは動き回りこそすれ、吠えることもなく、私たちのまわりをぐるぐるまわっては、また座り、基本的に言うことをきちんと聞いているしご主人にも甘えたり、何かを伝えて、そのあとはまた寝そべるという姿が印象的でした。
人の価値、人としての責任などを考えさせれた貴重な一日となりました。
今日もドイツで共生を考えていけるいける!!

