昨日はドレスデンでかなりの視察をしてきましたが、中でも、昨年気になっていて立ち寄れなかった施設に行ってみました。

 

それが、屋内型の市場「ノイシュテッター・マルクトハレ Neustädter Markthalle 」てす。

1899年にオープンしたというノイシュテッター・マルクトハレ。

一時期は200店舗以上の店がテナントとして入っていた一大商業施設だったそうです。

先の大戦でここも甚大な被害を受け、建物の半分が倒壊されましたが、再建され、ドイツ統一後の2000年に再修復されてオープンしたものです。

今は核テナントで入っているクロアチアのスーパー「コンズム社」がオーナーになっているそうです。

 

ノイシュテッター・マルクトハレのカラフルなバナー

(こんなレトロな感じの建物がかっこいい)

 

ノイシュテッター・マルクトハレのレトロな建物

 

屋内型の市場 と書きましたが、それは旅行ガイドなどで紹介されている名前。

私的にはこれはコミュニティ型ショッピングセンター=コミュニティモールです。

 

業態定義で言えば、完全に地元客に振り切ったNSCなのですが、その趣向としては、地元の方たちのためのコミュニティスペースになっているのでコミュニティモールと私は名づけています。こんな小さなモールがこれからの時代には案外と合っているのでは(!?)と思っています。

 

どんなものかと言うと、

①昔の建物を利活用している(ノスタルジックな雰囲気がある)

②核テナントがスーパーである

③小さな店がたくさん入っている(観光土産ではない)

④こだわりの専門店がテナントである

⑤地元のお客さんが日常利用している

⑥時々、蚤の市などのフリーマーケットが開催されて、賑わう時がある

⑦高齢者中心にモーニングやランチの場所、休憩場所になっている

というものです。

 

ノイシュテッター・マルクトハレの活気ある店内

 

コミュニティ と名付けていますが、特にそこに、広いワークショップスペースがあって何かのイベントをやっているとか、体操教室がある、みんなてラジオ体操をやる、手芸教室がある・・・というようなものではありません。

ここマルクトハレにもそんなスペースはありません。

 

地下にはアジア系の飲食店が1店舗。

1階にはスーパー、雑貨専門店、こだわりの珈琲焙煎所、肉屋、八百屋、パン屋、クリーニング屋、お茶の専門店、花屋、たばこ屋などの小さな店が20店舗ほど

2階には古着、リメイクの洋服屋

が入っているだけです。

 

店舗が撤退してがらんどうになってしまったのだなあという地下と2階。

しかし私的にはそのような空間も、なんとなくいい のです。

なぜなら残っている店はいずれもいい感じの店。

お客さんが少なくなっても残っているだけに、その品揃えが良くて、地元民に愛されているのです。

 

まさに、地域の人のための買い物場所です。

しかし驚くのは、初めて見たコンズムというスーパーの品揃えがとても良かったこと。

クロアチアのスーパーとは知りませんでしたが、クロアチア国内で700店舗以上展開している大きな企業です。

そこが今も改修は最低限にとどめて、この建物を管理しているのは、十分に採算がとれているからです。

高齢者が集まっている と書きましたが、利用者を見ていると30~40代のわりとファッショナブルな女性で、新市街に住んでいるような方々の利用も目立ちました。

 

このような地域住民が気軽に買い物に来られて、そこでゆっくりとランチしたり、珈琲を飲みながらお話できるような場所こそ、これからの日本には必要です。

もう大型のモールをばんばんつくる時代ではありません。

地域住民の方々が安心して暮らせるためのコミュニティモール。

昔、日本の各地にあったような小さな商業施設。

今こそ立ち戻るべきです。

 

今日も地域住民のためにいけるいける!!