昨日は念願のワイナリー見学と体験、試飲、食事、視察をさせていただきました。
私はワイン好きですが、ワインのマニアではありません。
ので、ワイナリー体験は実は2回目。
一度は学生時代に山梨のワイナリーを体験。
今回が二度目です。
本場のワイナリーではどのような知恵や工夫があるのか。
これは実際に見て、体験してみないと分かりません。
お邪魔したのは、ドイツ・ドレスデンのエルベ川沿いのドレスデンと陶磁器のマイセンがあるマイセンという町の間にあるラーデボイルという古い町の山間。
パッカーバルト城 という名のワイナリーです。
この地域でワイン造りが始まって190年もたつのだそうです。
このワイナリーはヨーロッパでも最初のワイン生産者として知られていて、特にスパークリングワインが有名なのだそうです。
ドイツでNo.1のスパークリングワインとしても知られているとか。
そのようなワインをどのように作ったのか。同社のスタッフに細かく説明してもらいました。
(以下、Shloss Wackerbarth HPより一部抜粋)
1836年、ラーデボイルの3人の有能なワイナリー経営者が、ヨーロッパ最古のスパークリングワイン生産者の1つ、後にブッサルト・スパークリングワインセラーとして知られることになるワイナリーを設立しました。
初代セラーマスターは、ランス出身の経験豊富なスパークリングワイン専門家、ヨハン・ジョセフ・ムゾンでした。彼は、故郷フランスからエルベ渓谷に、伝統的な瓶内二次発酵によるスパークリングワイン造りの技術をもたらしました。
今日、シュロス・バッカーバルトは、ブッサルト・ワイナリーの偉大な伝統と職人技を見事に受け継いでいます。ラーデボイル産の極上のスパークリングワインは、今日に至るまでドイツ屈指のワインとして君臨し続けています。
(以上ここまで抜粋)
ドイツの冬は寒くなりすぎるため、ブドウ栽培には向かないと言われていたそうですが、ここラーデボイルのこの場所は特別にワインのブドウ栽培に向いていた部分もあったようです。
ワイン造りに必要なのは、太陽、風、水、気温と湿度、そして土です。
ポルトガルに行った際にはポルトワインのブドウ畑を通っていきましたが、やはりこのような山間のところで、とても日当たりがよさそうなところに畑がありました。
ここもこんな感じの日当たりの良い山の斜面にブドウ畑が広がっていました。
しかし、何といっても斜面が急!!
断崖絶壁とは言いませんが、登るのもかなり苦痛ですし、ここで作業をするのは大変です。
しかしこの斜面でないといいブドウが育たないのです。
そして、今もこの斜面で作られるブドウから、この地の極上スパークリングを作っています。
施設内の醸造所で説明を受けましたが、なんとすべてのブドウが「手摘み」です。
手摘みで摘んだものをワインにしている ということでした。
昔、実家の静岡で、極上の新茶を手摘みしていたのを思い出しました。
お茶の場合は葉っぱがやわらかいので手で摘まないと葉っぱを痛めてしまいますし、何といってもここのように斜面に畑があったので機械が入らない(苦笑)。
パッカーバルトの畑も機械をいれることができないという問題もあるのでしょう。
手摘みしたブドウを集めて、下の醸造所に運び、そこですべてタンクにいれて、「軽い握手をするような感覚」でブドウをつぶしていく という映像を見せてくれました。
タンクは古い物もありましたが、基本的には最新式のタンクで保管、発酵、醸造されていました。
今はこのようなビールタンクのようなもので作った方が、雑菌が混じらないし、質のいいものができるということもあるのかもしれません。
じっくりとその製造過程を見せていただいた後でいくつか試飲させていただきました。
ここでは白ワインを。
そして施設内のレストランではスパークリングワインをいただきました。
うまいに決まっているワイナリーのワインですが、確かにここはスパークリングがうまい。
思わずいくつか買ってしまったほどです。
その後、ここの施設内の公園のような場所で生バンドの音楽を聴きながら、流れる雲を見てまったりしていました。
時折、少し強めの風が通り抜けるような場面があり、すこし肌寒い感じでしたが、素晴らしい時間でした。
良いワイナリーは「風が通り抜ける場所かどうかが決め手」とある著名なソムリエの方に伺ったことがあります。
ここはその意味では素晴らしい風が通り抜ける場所なのだということがよくわかりました。
そしてこのようなゆったりとした時間でくつろぐドイツの人々。
普段はみなさん忙しく働ている方々ですが、復活祭翌日の休日は家族との時間をそれぞれ過ごされていました。
このような場所をめがけて本当にたくさんの地元の方々が訪れているのを見て、パッカーバルト城のワイナリーの手作業のこだわり、丁寧に作る職人気質による品質保持の重要性を理解しました。
やはり良い物は手間がかかります。
すべてを機械で作ることは不可能。
手間を惜しまず、気をかけて、まるで子どものように接して、やさしく育てていくからこそ、それに応えて良いワインができていくものだということがよく分かりました。
ドイツの職人魂を知ることができた貴重な一日でした。
ドイツはビールが美味しいですが、実はワインもとても美味しいのです。
いずれも手間をかけて作っているからこそ、美味しくなっているのですね。
今日も手間を惜しまず、大切に扱っていけるいける!!



