東京の豊洲。
豊洲市場ができ、まわりにはタワーマンションが作られて、人の集まるエリアになってきています。
都心に近い立地ということもあり、人気の居住区の一つです。
その豊洲にIHIと三菱地所がつくった豊洲セイルパークという複合施設が25年8月にオープンしました。
そこにはいってる施設が「TRIAL HOUSE TAMESU」です。
TAMESUはGOODTIMEが展開する新たな施設です。
シェア社員寮 です。
通常は社員寮とは、会社がひとつの建物を建てて、そこに社員を居住させるもの。
まだ給料も低くてつながりを作らせたい若手社員の寮や、家族が増えて家賃が高くなってしまうような社員を、できるだけ安い金額で住まわせるという福利厚生施設。
いずれも会社が負担する部分が多いので賃料が低く済むというメリットがあります。
社員寮を持っていない企業、持たない企業でも、同じマンションに何室かをまとめて借りて、社員に住んでもらうという部分的な社員寮のような使い方をする企業もあります。
私はこのパターンで、マンションそのものは普通のマンションですが、そのうちの10室ほどを会社が借りていたところが千葉の南行徳にあったので、そこに5年間住んでいました。同期の人間が6人ほどそこに住んでいたので、時々、みんなでカラオケに行ったり、みんなで調査(当時は調査仕事が多かったので)に出かけたり、寮を通じたつながりができていきました。
しかし、他の居住者とのつながりはもちろんなく、誰がどこに住んでいるかなどは知りませんでした。
社員寮は一時期は大手企業中心に必ず持っていて、そこに大勢の社員が住んでいたものでした。
私が今住んでいるエリアには昔は大手商社の社員寮がいくつもあり、その商社社員家族が多く住んでいました。
しかし時代と共に社員寮に住む人が減り、小学校に入学する人も激減し、クラス数もかなり減っています。
社員寮は流行らなくなった のです。
しかし、ここにきて社員寮が見直されています。
その代表的なものが「シェア社員寮」です。この豊洲にあるTAMESUには39戸あり、1ルームと1LDKの2タイプがあるそうです。
(写真 豊洲セイルパーク TRIAL HOUSE TAMESU HPより)
iRは新人用。
1LDKは子どもができて家族が増えたファミリー用。
ここをいくつかの企業が契約し、社員寮として利用しています。
1Rは家具家電付きで、月12~15万円。
1LDKは22~25万円ほど。
このうち3割程度を会社が負担しますので、1Rでは7~10万円。
1LDKは14~17万円になりますので、この立地の物件に、家具家電付きで住むという点では割安なので人気なのもわかります。
すでに180社が内覧に訪れたそうです。
1社の契約数の上限が決まっている(7室)ため、結果的に10社近い企業がこの社員寮をシェアすることになります。
おもしろいのはこのTAMESUがはいってる複合施設には、入居者がシェアして使えるコワーキングスペースやラウンジ、農園などもあり、すべてシェアできるようになっている点です。
オールシェア型の社員寮というわけです。
ここを実証実験の場として利用し、いけそうであれば今後これを本格的に展開していくというのが三菱地所の狙いでしょう。
なかなか興味深い取り組みです。
このような社員寮であれば、入居する人は、自社だけでなく他社の社員との交流もはかれます。
寮に帰れば顔見知りの「別の会社」の仲間が待っている。
仕事が違うのでいろんな相談にものってもらいやすい。
時には家族同士やお互いの友人をここに呼んで、パーティーやBBQなどもできる。
レインボーブリッジの見えるステキなロケーションなので、人を呼びやすいというのも良い点です。
こんな立地のこんなサービスのある社員寮であれば、住みたい人も多いでしょう。
物価高の中、家賃補助がでて、立地のいいところで、仲間と共に余暇時間を頼みながら、普段は仕事に集中できる。
こうしたことが可能な寮なら、今の時代にはぴたりとはまります。
まさに時代の風を読んだ新たなシェアサービスです。
これからこのシェア社員寮はくるのでは?と感じました。
この社員寮の賃貸管理を手掛ける株式会社GOODTIMEという会社は、各地でホテルのリノベーションなどを手掛ける企業です。
前橋の白井屋ホテルという古いホテルをかっこよくリノベしたのもこの会社です。
これからの新しい居住のあり方になるかもしれません。
これまでの社員寮は閉ざされていたことが問題なのであって、このような開かれたオープンな社員寮は若者も好みます。
みんなとつながれる社員寮なら私も住んでみたいです。
今日もシェアサービスに注目していけるいける!!

