フードロス。

日本では長く問題視されています。

美食大国でありながら、フードロスが多く、最終的に処分される食品が多いというのは悩ましい問題です。

そんな問題を解決しようと、いまさまざまな企業がフードロス対策用のアプリを開発し、飲食店やスーパーなどで発生する売れ残りなどの商品を値下げして販売するアプリです。

その海外企業が日本に参入しました。

 

Too Good To Go という企業です。

コペンハーゲンで2015年に設立され、2016年からサービスが展開され始めたようです。

現在は世界10数か国で、18万店舗が参加。

1億人以上のユーザーがアプリ登録しているようです。

 

Too Good To Goアプリの画面

(写真 Too Good To Go HPより)

 

それが日本に本格上陸。

日本ではクリスピークリームドーナツが加盟し、同社ででる売れ残り商品を、最大で定価の3割程度で販売する想定だそうです。

 

このくらいで販売できるのであれば、登録する人は増えるでしょう。

クリスピーのドーナツはオリジナルで1個160円、高い物でも200数十円なので、それが50~70円ほどで買えるのならば買いたい人は多いでしょう。

 

今の日本のフードロスアプリでは、割引されても2~3割というものが多いので、仮にクリスピー商品が加盟したとすれば、120~160円。

あまりお得感がありません。

フードロスに思いのある方はそれでも利用するでしょうが、一般の方にとっては、環境以前に価格なので、これではそこまで広がらないのではと思います。

 

その点で、Too Good To Goは、大幅に割引を実現させる可能性があるため、広がりが期待できます。

ポイントは、加盟社が廃棄対象分の販売によって支払う手数料を同社に支払ってでも、廃棄をゼロにする ことにメリットを見出すかどうか。

安く売ること以上に企業側の考え方が問われていると思います。

 

日本の事業用廃棄物は231万トン。

この廃棄をなくしていくには、まだまだ企業側の積極的な取り組みと、消費者側のムダな物を買わないという買い方が必要です。

 

日本の廃棄ロスが少なくなっていくか。

今日も廃棄を少なくしていけるいける!!