表参道周辺を歩いていて、見慣れない店が目に留まり入ってみました。

 

それは、眼鏡屋。サングラスも販売しているので、今はアイウェアショップと呼んだほうが良いかもしれません。

 

その店は「ジェントルモンスター」。

韓国発のアイウェアブランドです。

 

 

店の入り口には、こんな大きな顔のオブジェがゆらゆら揺れています。

これがとても気になり店に入ると、店にはお客さんがいっぱい。

雨の表参道で、これだけの人が入っている店も他になかったので、さらに印象に残りました。

 

 

このアイウェアブランドを展開しているのが、IICOMBINED(アイアイコンバインド)とという会社です。

この会社はかなり謎な会社で、メディアにもほぼ登場していないため、その実態がよくわからないブランドです。

 

しかし商品は世界の主要国に広がっていて、特にZ世代に支持される新しいアイウェアとして知られています。

おいてあるのはメガネとサングラス。

デザインはシャープなものも多いですが、フレームの太いイマドキのものも多くあり、商品力もあるブランドのようでした。メゾン・マルジェラとのコラボ商品も多数り、ラグジュアリーブランドからも期待されているアイウェアブランドだということがわかりました。

1本4~6万円くらい。

安くはないですが、ものすごく高いわけでもありません。

このあたりも人気の理由でしょう。

 

また、この店の隣にはフレグランスの店も共存しています。

メガネ屋の隣に香水の店があるのです。

入口が別々なので入るまでは気づかなかったのですが、2Fでは空間がつながっています。

タンバリンという香水の店。

行き来はできないようにロープが張られていますが、空間は完全につながっています。

香水の店にもお客さんがよく入っていました。

 

実はこの香水の店もメガネの店も同じ、IICOMBINEDが運営しています。

この会社は2011年にスタートした会社ですが、売り上げが15年に日本円で60億円程度だったのが16年に170億円、22年には440億円と急拡大しているブランドだということもわかりました。

ルイ・ヴィトンのLVMHグループの投資会社からも数十億円の投資を受けているそうです。

 

いま注目のこのブランドの店づくりは、完全にショールーム型です。

商品も多数陳列はしていますが、商品以上に店内の空間が目立ちます。

 

ブランドの世界観を見せて、たくさんのオブジェ、アート作品のようなものを店内に展示して、その内装の作り出す世界観で、ブランド価値を高めようという店舗です。

 

メガネですから商品一つ一つは他社商品と比較して、大きな違いをだすのは難しい。

ただ空間は差をつけることができます。

同社はそこに目を付けて店をショールーム化しているのだということがわかりました。

すべての店がこんな内装でショールーム化できるわけではありませんが、世界に打って出たいブランドにとっては、ショールーム型の店は切り口として有効です。

 

どのような世界観を伝えていくか。

どんな体験をお客様に提供するのか。

これからの小売業にとってはこれらが重要なのだと実感した店舗でした。

 

今日もお客様に新たな体験を提供していけるいける!!