静岡市は私の出身地であり、私の高校までの仲間が住んでいる街です。
故郷には私の実家もあり、今も姉たちが住んでいます。
すでに両親は他界しましたが、実家の作っていたお茶を飲みながら、最近は静岡のお茶の名店や同級生や後輩のお茶屋さんで美味しいお茶を買って毎日飲んでいます。
昨年末にはお客様をお連れして、静岡でクリニックも開催しました。
特に静岡市の街中がいま変化し始めていて、その変わりように昨年も驚きました。
特に、静岡の中心部のすこしはずれにある、人宿町(ひとやどちょう)。
一時は映画館が立ち並び、繁盛していた街でしたがシネコン開発が進み、街中から映画館が消え始め、それと共に街が衰退し、何もない街になっていたエリアでした。
4~5年ほど前だったか、静岡に立ち寄った時に、
「最近、人宿町あたりにいい店ができ始めて、人が集まり始めているんだよ」と友人が教えてくれました。
そこにはチェーン店ではなく、オーナーの個人店を中心に出店があり、外装、内装もおしゃれで、洗練されている。
そこにでている和食屋さんやイタリアン、バー、居酒屋、フレンチ、ラーメン屋なども、今までの静岡っぽくない。
なんだここは?と驚いたものです。
しかし、実はこのエリアを、ある設計・建築関係の会社が関わり、変えていっていることを知りました。
それが、創造舎の山梨洋靖社長です。
(写真 山梨社長の講演)
昨日は山梨社長に東京まで来ていただき、私のやっている勉強会で講演をしていただきました。
昨年、街づくりの考え方を伺い、人宿町のお店でも食事をさせていただき、また、丸子の工芸職人の村にもよらせていただき、とても感銘を受けたので、その街づくりの考え方などを話してもらったのです。
(写真 創造舎HPより)
同社では「OMACHI創造計画」と題して、何もなかったこの街の古いビルを買い取ったり、借りたりしながら、そこをリノベーションして、そこに魅力的なオーナー店舗を招いたり自社で経営したりして、見事に街を活性化させています。
昨日、ここで生まれ育った方にその話をすると、
「私たちの小さい頃は料亭や映画館、しゃれたお店が立ち並ぶ洒落た街だったのです。それがそのあと様変わりし、何もなくなり。さみしい街になっていきました。それを変えていかれた中心人物が山梨さんなんです」
と紹介してくれました。
静岡では市の中心部のことを「まち」とか「おまち」と呼びます。
おまちにいく と町の中心部を私の子ども時代にも言っていました。
その昔ながらの呼び方で、この街を魅力的で、行きくなる街にしたいというのが同社のやりたいことなのです。
だから「情熱」だと。
情熱はやがて文化になるというキーワードがあるのだそうです。
まさに私の情熱経営と通ずるものがある。
それがきっかけて仲良くなりました。
一人の情熱があり、街に根を下ろし、そこに暮らし、そこで仕事をし、その街を自分たちが楽しい街に変えていく。
このくらい街の中に入り込んでいかなければ街は変わらないこともお話を聞いて実感しました。
しかし、このような入り込み方ができればどんな街でも魅力的に変わり、人が集まるようになるのです。
今では人宿町は静岡の食の中心地になり、私の同級生くらいから、若者まで集まるようなエリアになっています。
それは同社のデザイン力のなせる業でもあるのですが、それ以上に、「ここでがんばって力をつけて独立して自分の店を持つぞ」という創業意欲溢れた人たちが集まっているからでもあります。
まさに、情熱ある人が集まっているから街が変わり始めているのです。
情熱が街を変え、人を集める。
とても良い事例だなあと感じています。
また静岡に立ち寄りたくなりました。
静岡の街は情熱でいけるいける!!