昨日はZ世代向けに商売をされている超注目の会社のトップからお話を伺いました。
アミューズメントやメディア関連事業を行う同社の本業を支えているのはZ世代。
彼らの消費を見ていると、お金をつかわないと言われている世代でも「推し活」に対する市場にはお金をつかっていると言います。
「自分たちが好きなもの、推しているものには惜しみなくお金を使うのです」
ということでした。
推しには惜しみなく使う・・・。
なるほど、そんな傾向は確かにありそうですし、それはZ世代に限らず、あらゆる世代に共通するものではないかと話を聞いて感じていました。
「オシノミクスレポート」によると、日本では3人に1人が「推しがいる」としています。これを読んでいる方もおそらく何かひとつくらいは推しがあるのではないでしょうか。
本格的な推しまでは言わなくても、何か応援している人やチーム、モノや動物、キャラクター、アーティストなどがいるはずです。
可処分所得のうち推し活に費やす割合は平均37.4%で、最も高い10代女性では52.8%だそうです。
推しには「おしみなく」お金を使っています。
日本生産性本部がまとめた「レジャー白書2024」では23年の日本の余暇市場の伸びが明らかになっています。
現在の余暇の希望率と実際の参加率の差を「潜在需要」ととらえて、潜在需要の多い余暇をランキングしたものがありました。
それによると、もっとも潜在需要が高いものは「海外旅行」。
20%を超える潜在需要率があるということです。
これは実感としてあります。
いろいろな方と話をしていると、海外には行きたいけれど今はいけないとか、来年は行こうと考えているとか、昨年まではいかなかったけれど24年になってから海外に行くようになった方もとても多いからです。
23年から24年になると海外旅行需要はぐっと伸びて、さらに25年は伸びるかもしれません。
大谷選手の試合を見に行ったという方が今年はい地番多かったかもしれません。
このような需要=メジャーリーグの試合を見に行くというレジャーは今までは野球ファンしか行きませんでしたが、今は「オオタニ推し」の方がたくさん生まれています。
オオタニサンは見たい という野球ファンではない人も多いのではないかと思います。
そのような新たな需要が生まれているのです。
このような推しは野球だけでなく、サッカー、NBA、ゴルフなどワールドワイドで活躍するスポーツにもたくさんでてきています。
日本選手が世界で活躍すればするほどこのマーケットは大きくなります。
近場では韓国への推しツアーや推しの聖地をめぐる旅をする人も増えています。
推しのアーティストやアイドル、推しの俳優が韓国にはたくさんいますし、韓国コスメ、韓国ファッションなど、韓国カルチャーそのものを推している人は多い。これはアジア、ASEAN共通の流れのようで、韓国は観光収入で稼げる国になってきているのかもしれません。
またクルージングも10%以上の数値がありこれから伸びそうです。
ディズニークルーズなども今後は動いていきますし、世界一周クルーズなど新しいクルーズも生まれています。
私の後輩もクルーズの会社をやっていますが、いま活況になってきているということでした。
その他ライブ、フェス、キャンプなど、音楽を見に行きながらの旅行などもますます拡大しそうです。
一方でこのようなコト消費が増えれば、そこに行くための洋服や雑貨などのモノ消費も盛り上がります。
モノからコトへという話もよくでますが、実際にはモノに対しての消費も勢いがでてきています。
ただ同じようなモノでは買う意味がないので、価格が安いとか、機能が明らかに良いとか、今まで見たことがなかったものや、長く使える定番商品のようなものでないと売れません。
モノもひとつの明確な「推す基準」が必要なのです。
モノもコトもいかに推されるものになるか。
あらゆる世代で推し活市場がポイントになりそうです。
今日も推しでいけるいける!!