パリ五輪が閉幕しました。

最後まで日本選手団は活躍し、最終日も金メダルのニュースが流れました。

特にレスリングの活躍は目を見張り、女子レスリングは全階級でメダルをとるなど、毎日メダルをとっている印象でした。

吉田沙保里選手も伊調馨選手もいないのに日本の女子レスリングは強いのだなあと驚きました。

パリ五輪開幕時にどなたかが、「今回の女子レスリングは全階級で金メダルを狙える」と言っていたのを聞いてそんなに強いのかと驚いていたのですが、事実そのくらいの強さを発揮した大会でした。

 

レスリングはこの3大会で着実にメダル数を伸ばしています。

2016 リオ五輪

金4 銀3 合計 7

2020 東京五輪

金8、合計11

2024 パリ五輪 

金8 銀1 銅2 合計11

女子は全6階級でメダル。

 

強くなっているのがよくわかります。

 

柔道も強く

リオ五輪
男子 金2、銀1、銅4 合計7
女子 金1、銅4 合計 5

柔道合計 12
東京五輪
男子 金5
女子 金4、銀1、銅1
混合団体 銀

柔道合計 12
パリ五輪
男子 金2、銀1、銅2
女子 金1、銅1
混合団体 銀

柔道合計 8
 

柔道は合計メダル数こそ少なくなっているものの、さまざまな国がメダルをとる大躍進の中で、上々の出来でしょう。

これだけ日本の柔道を世界に広げて、世界中を強くする役割を果たしながら、8個もメダルをとっているのですから、たいしたものです。

もともとの一本をとる柔道からすこし遠いところにJUDOはあるものの、それにも対応しながら、一本をとっていける柔道家が日本にはいるというのが誇りです。

 

ただ今回のパリ五輪にはロシアがほぼ存在していなかったことは、一つの事実として知っておくべきことでしょう。

 

(写真 こうしたロシアの姿がみられなくなった)

 

ロシアはリオ五輪では柔道で 金2 銅3 合計5個をとっています。 

レスリングでも金4 銀3 銅2 合計9個をとっています。

もし今回のパリ五輪でロシアが普通に出場していたらどうだったか。

 

まあ国家ぐるみのドーピング疑惑がかかって出場できなくなったことがそもそものロシアが制限付きになった理由ですし、さらにウクライナ侵攻により完全に締め出されているので、オリンピックのことを語れる資格がない国とも言えます。

 

ただこれまで他国の選手と同様、死に物狂いでやってきた選手たちがまともに五輪に出られないというのは本当にかわいそうです。

国としてサポートはしているのでしょうが、本来は世界的に認められるはずの選手が、評価されることなく、気づけば2016、20、24と8年が経っています。

ドーピング問題が発覚したのが2015年ですから、この時に20代中盤だった選手は30歳を超えています。

10代後半だった選手も20代中盤に差し掛かっています。

このままロシアがロス五輪にもでれないとなると、選手寿命はもう終わりでしょう。

実質的に国のせいで選手の未来はなくなるということです。

 

前回の東京では多くの選手がロシア代表ではなく中立の個人として出場していましたが、今回のパリ五輪には15人しか出場しなかったのだそうです。

メダル獲得上位国のロシアが実質的にほぼ不在の大会。

それが今回のパリ五輪です。

 

もし彼らがパリ五輪にでていたら、日本もここまでメダルをとれたかどうか。

レスリングでは特に強いロシア。

ドーピング問題があったのでこの強さをそのまま評価できるはわかりませんが、それでも圧倒的に強い選手が多い国です。

 

できればこうした強豪国も出ている中で、日本がどのくらい強いのかを見てみたいというのが素人目から見たオリンピックの楽しみです。

 

ロシアが戦争もやめ、ドーピングからも完全にクリーンになり、正々堂々と世界と戦うロス五輪を見てみたい。

その時に日本の柔道とレスリングがどこまで強くなっているのか。

ぜひ見たいですし、見地で見てみたいですね。

 

それにしてもオリンピックで活躍する選手たちの姿は私たちに元気を与えてくれる存在です。

今回もオリンピックのパワーをもらっていけるいける!!