各企業がいま一番力をいれている経営項目の一つは、やはり採用か。

コロナが明けて企業活動が復活していくることを考えると、まず必要になってくるのが人の手当です。

活発になる企業活動を支える人がいなくては、やりたいこともできないからです。

人を採用しなくてもRPAやロボット、AIなどに仕事を任せてDXで乗り切れる企業もあるかもしれませんが、多くの企業はやはり人を採用して乗り切ろうと動いています。

これからは人の争奪戦が始まります。

 

そのような中で、ソニーは新しい学生採用の仕方を試しています。

起業家志望や起業を経験している人を採用するための、少人数制のインターンシップを始めるそうです。

ソニーグループポータル | インターンシップ | Sony Startup Pitch Contest ~ソニー×次世代ビジネス創出~

 

1.人に寄り添う新世代ビジネスコース

2.人工知能による次世代ビジネス創出コース

3.3Rによる次世代ビジネス創出

 

※3Rとは(Remote, Reality, Real-Time)で、ソニーが力をいれている技術テーマ。

 

1回 2時間程度のワークショップを1ヶ月程度の間で5回実施するプログラム。

上記のそれぞれのコースで5名程度しか募集していません。(すでに募集打ち切り)

 

テーマに沿ってのアイデア出しから、実際の事業構造の作り方など、ソニーが提供する起業支援プログラム体験してもらうという内容です。

とてもおもしろそうな企画です。

 

しかし求められるスキルレベルは高そうで、たとえば2の「人工知能コース」では次のような応募条件が書かれています。

 

(以下、ソニー 起業家インターンシップブログラムより抜粋)

■求められる経験・スキル
下記4つのうち最低1つ、できれば2つカバーできているとよい

  • 知的情報処理技術に関する研究開発経験(深層学習や強化学習など各種機械学習,自然言語処理,データマイニンング、データ分析、センシング技術、音声/画像認識等)
  • 仮説検証、サービスデザイン,デザイン思考、インタラクション技術(3DCG,画像センシング,音声認識,対話処理等)に関する知識と経験
  • Webアプリ,OSS,オープンP/F,Arduinoなどを用いたラピッドプロトタイプ能力
  • ソフトウェアシステム・ネットワークシステム・データベースに関する知識と経験

■求める人物像

  • 新しいサービス/ソリューションのコンセプトを自ら創出 する意思・気概がある
  • 複数の要素技術(センシング、機械学習、認知科学、UIなど)と組み合せた応用開発ができる

(以上抜粋ここまで)

 

 

つまりこのプログラムに応募する時点で、最低限のスキルを設定しているため、ある程度の優秀なレベルの学生が集まってくるようになっているのがおもしろいのです。

 

今ではインターンシッププログラムは数多あり、単なるインターシップでは優秀な学生を集めるのはなかなか難しいでしょう。

しかしこのようなプログラムであれば、野心があって、スキルも兼ね備えた優秀な学生が来てくれるかもしれません。

 

今後はこのような、優秀な人たちが集まってくるような企画が必要です。

単に人を採用するのではなく、「優秀な人を採用する」企画が求められます。

 

ソニーでは学生採用だけでなく働き方も変革を進めています。

副業なども一部では認め、週2日ソニーで働き、残りは自分の事業をするといった起業家育成を進めたりできる制度も検討しています。

 

もともとソニーは次のような理念の下で作られた会社です。

真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」(東京通信工業の設立趣意書より)

 

井深大 自由闊達にして愉快なる(日経ビジネス人文庫)

いかに自由に、楽しく、理想的な工場をつくれるか。

それが同社のめざしていた会社の姿です。

だからこそアップルにもリスペクトされたのです。

 

そのような会社に再び戻そうとしているのかもしれません。

 

優秀な人材をとるためにどんな企画を立てられるか。

今日も人材採用の仕方を考えていけるいける!!