トヨタ自動車が大会関係のCMの放映をとりやめるというニュースが流れました。

トヨタグループ所属の選手を応援するCMで、それを見た視聴者が同社のWebサイトを訪問するような流れのCMだったようです。

それをとりやめるという異例の事態になりました。

 

トヨタ自動車は五輪のトップスポンサーの一社です。

 

(写真 2020年 毎日新聞記事より)

 

トップスポンサーはワールドワイドのスポンサーという意味です。

 

先日、ビールの提供云々でニュースになったアサヒビールはゴールドパートナー。

こちらは日本の組織委員会と契約している、あくまでも「東京2020」のスポンサーです。


ゴールドパートナー、オフィシャルパートナー、オフィシャルサポーターというのはあくまでも日本で開かれる五輪のスポンサーという意味です。

 

しかし、トヨタ自動車はIOCと契約を交わす、世界のスポンサーの一社です。

TOKYO2020だけでなく、2015年にIOCと契約して、2024年までの10年間の契約を結んでいるまさしくトップスポンサーです。

しかも、他のトップスポンサーの契約が8年で300億程度と言われている中で、トヨタは10年で2000億とも言われている、トップ中のトップスポンサーなのです。

(数字は公表されておらず、関係者の推測)

 

もちろんバッハ会長もよくわかっていることでしょうし、世界中のオリンピック組織委員会にとってもVIP。もちろんTOKYO2020では決して頭が上がらない上得意客様です。

ブリヂストン、パナソニック、コカ・コーラなどと並んで15社のうちの一社ではありますが、その扱いは「特別」なのです。

 

そのトヨタがオリンピック関連のCMを打たないというのは、ありえないことです。

五輪に全世界の人の目が集中するこの時期に、あらためて会社のことを世界にアピールできるチャンスだから、高い契約金を支払ってトップスポンサーになっているのに、CMを打つのをやめたというのは、自らその権利を放棄したのと同じです。

 

同社ではEVなどの大会関係者用自動車を3340台投入しているので、そのような場所でトヨタが使われているのを目にすることはあるでしょうが、かなり限定的です。

 

同社がCMをやめた背景は、「企業イメージ低下につながりかねない」との不安からです。

 

おそらくさまざまな調査をしたことでしょう。

今回の五輪に関連して応援メッセージを下手に流すと、ネガティブなイメージをもたれかねないと判断したのです。

結果的に豊田社長の開会式出席も見合わせるというのですから、これも考えられない事態。

大会関係者は大慌てなのではないでしょうか。

 

大会スポンサーというのは、五輪開催にあたって絶対必要、不可欠な存在です。

多額のスポンサー費用を支払う代わりに、企業の商品やサービスの広告につながる場が多数用意されているわけです。

オリンピックのロゴなどを正式に使用できるのもスポンサーだけですし、公式にオリンピックを応援することを認められた数少ない企業。

それはスポンサー企業は痛いほど分かっていることです。お金を払っているわけですから。

しかしそのトップ企業が露出を控えることになりました。

 

この流れは他の企業でも起きていて、味の素やNECなどでもできるだけ控えるような動きになっていますし、NTTやリクルート、日清、パソナ、ヤマトなども開会式出席を見合わせることになったようです。

 

 

五輪スポンサーとは何なのか。

各社が思っていることてじょう。

大会運営のために準備してきた方々や、大会スポンサー営業、サポートをしてきた代理店関係者も、言葉にならない思いでいることでしょう。

 

私は、このような時だからこそ、できるだけ五輪を応援するという姿勢を、少なくともスポンサーはだしたほうがいいと思っています。

そうでないと応援することを決めた意味がなくなってしまう。

お金をだしていない企業がオリンピックに関連して何かの広告をだしたり、あれこれ言うことはしてはいけないと思いますが、スポンサー企業は堂々とアピールすればいいのです。

それが権利ですから。

 

ネガティブな意見を言う人もいるかもしれませんが、このような制限された五輪をサポートしている企業というだけで価値を感じる人も多いはず。

 

無観客でも開催するわけですから、あとは感染対策をしながら、応援するという姿勢は大切だと思います。

 

あらためて五輪スポンサーについて考える機会になるかもしれませんが、今回の五輪については、スポンサーが自由に広告できる権利を世論がとりあげてはいけません。

スポンサー企業を私は応援します。

 

今日もスポンサー企業のあり方を考えていけるいける!!