先日、あるアパレル系のセレクトショップ大手のファミリーセールがあり、お邪魔してきました。

いいものがあれば何か買いたいと思い、ワクワクしながら出かけました。

同社は今、閉店したり、人員を削減したり、あまり経営的にいい感じではありません。

しかしそのブランド力は高く、いつもいい商品を店頭には並べていて、商品力はある店だと私は思っています。

そのファミリーセールが年に2〜3回行われるので、時々顔をだしているのですが、年々、商品力が弱くなっているというのは感じていました。

 

今回、その会場に行ってみて感じたのは、まず、人が少ないということ。

コロナ禍で行われているのでそもそも人数を制限していることはありますが、それでも少ない。

これまでの同社のファミリーセールではもっとも少ない客数に驚きました。

 

 

商品を探しに売場に入ると、そこにはいつものようにビルのワンフロアに商品を並べていたのですが、商品から気がでていないのです。

これは繁盛店にはよく感じられることなのですが、いい商品、買いたくなるような商品を品揃えしている店からは気がでています。

なんというか、商品そのものが「買ってほしい」と気をだしているというか。

実際には気がでているかどうか見えるわけではないのですが、いい店の商品は、一つ一つの商品が光っていて、つい手に取ってはおって見たくなるものです。

 

この売り場はどうだったか。

手に取ってみたいものがほとんどないのです。

いやどこかにあるはずだとくまなく見て回りましたが、ほとんどない。。。

 

また、このような時期ですから、なかなかスーツなどは着ませんし、ネクタイも必要ありません。

その必要ないスーツなどがたくさん陳列されているわけです。

そのスーツもさっきまで売場に並んでいたようなものではなく、おそらくどこかの倉庫に長くしまわれていた商品を引っ張り出し、このファミリーセール用に並べたものであることが一目でわかるような品揃えでした。

 

いつものファミリーセールであれば、売場に陳列されて販売されていたものが、このファミリーセールに並びます。

リスクをとって仕入れて販売できなかったものがお得に買えるという本来のセールの内容でした。

しかし今の売り場は違いました。

明らかにストック品をさばくための場。

キャリー在庫の処分場だったのです。

これでは商品から気がでるわけもなく、ワクワクする売り場にはなっていないのも当然でした。

 

このような商品を販売している人たちは、どこかの会社からの派遣です。

同社の社員はほとんどいません。

派遣が悪いわけではありませんが、とにかく売る気がない。

接客はないし、商品のことを聞いても知らない。

 

「このバッグはどうやって使うのですか?」

と聞いても、使い方がわからない。

 

「この商品はいくらですか」

と聞いても「わからないのでスタッフに聞いてください」ってあなたはスタッフではないのか?

 

という状況。

 

商品力のない売り場には、売る氣のない人が集まります。

そこには当然、気が充満していい雰囲気にはなりません。

気の流れていない、居心地の悪い売り場で、すぐにその場を後にすることになりました。

 

あらためて思いました。

いくらファミリーセールとは言え、商品力をここまで落として販売してはいけない。

やはり店は商品であり、そこで販売する人がポイントです。

特に商品が悪ければ、やはりだめ。

商品力のないところに人も集まらないからです。

 

これからワクチン後は、さまざまな消費が活発になりはじめていきますが、このように商品に手を抜いて、人を適当にしている店にはお客さんは戻らないでしょう。

あらためて売場の商品と人に手を抜かない、いい店づくりを心掛けることだと実感した一日でした。

 

今回は反面教師として同店を取り上げましたが、あらためて同社は、自社の強みに目を向けて、もう一度復活してほしいものです。

 

今日も商品力を大切にしていけるいける!!