スペインのインディテックス社はアパレルSPAの「ZARA」を展開する世界でも屈指のアパレル企業です。

昨年からのコロナで、一時期は大量に閉店もし、実際にリアルな店舗閉店も決め、2020年2〜4月期には600億円の赤字となりました。

ところが今年の同期間の実績が、今度は反転、500億円の黒字に変わりました。

株価も上昇し、時価総額も13兆円とユニクロのファーストリテーリングの2倍弱へと拡大しています。

インディテックスが好調になってきました。

 

(写真 ZARA ロンドンのECとリアルを統合させた店舗)

 

これは、明らかにワクチン効果です。

20年の4月ごろは世界店舗の88%がクローズ。

しかし今年は閉まっている店があるとはいえ、16%しかクローズしていません。

 

またネット通販にも力をいれていて、2〜4月の売り上げは前年の67%増。

20年の同期間も通販は伸びていましたので、大幅にネット通販を伸ばしています。

 

これでZARAのリアル店舗が戻ってくれば、売り上げはさらに上がるでしょう。

戦略としてはデジタルとリアル店舗の融合により売り上げを伸ばすモデルがはまっています。

今年に入ってか何度か店頭に足を運びましたが、いつもZARAにはお客さんが入っていました。他のアパレルが厳しいと言われている中、安くはないですが比較的価格も値ごろでファッション性が高い同ブランドは堅調だなという印象を受けました。

 

そこにワクチン接種の進行が急激に進み始めています。

フィナンシャルタイムズの集計では、9日時点で

100人当たりのワクチン接種回数は、

イギリス 103回

アメリカ 91回

ドイツ 66回

と高くなっています。

アメリカでは週によって接種率に違いがあるようですが、大都市を中心にワクチン接種が進んでいます。

 

一方のアジアでは、

韓国 20回

日本 14回

マレーシア 11回

と遅れています。

 

日本はまだ高齢者の段階ですが、それでも高齢者の接種率が20%超えて、65歳以下の人にも接種が6月末から始まれば一気に日本の景気も上がってきます。

マレーシアはロックダウンをしたり、ベトナムなどもまだ店が開けられません。

 

アジアはまだ見通しが困難ですが、中国では一足先に経済再開していたり、アジアも少しずつ変化し始めています。

 

ZARAは伸びているのに対してユニクロの5月度売上は既存店でマイナス0.6%。

19年5月と比較すると18%のマイナスです。

徐々に景気が回復しつつある日本の売り上げがマイナスのユニクロ。

それに対してZARAは伸びている。

 

一つは店舗展開の差。欧米中心の展開が多いZARAに対して、国内、アジアに強いユニクロという立地の差がでています。

 

もう一つは、ファッション性の違い。

ZARAの商品は今の若者たちが好きなトレンドを世界でももっともはやく取り入れて商品企画しています。

このおしゃれアイテムは、いわば街着です。

外行きの洋服が売れ始めたということです。

今まではイエナカの巣ごもりウェアが中心でしたが、ワクチンを打って外に出るようになれば、当然人は外にでかけるための洋服を買いたくなります。

ワクチン後はこうしたおしゃれ着が売れる ということを表しています。

 

ファッション性の強いアイテムはこの1年とても苦戦してきました。

しかしZARAの好調さは、これからはファッション性の高いアイテムが売れることを示しています。

ワクチンによって外に出かけるウェア、華やかな洋服、鮮やかなカラーの服などが売れるようになります。

事実、すでに街では白、オフホワイトなどの色目が目立つようになっています。

気持ちもできるだけ晴れやかなほうに行きたいという表れです。

 

 

さあ、これから徐々に景気回復へと世の中はシフトしていきます。

次の時代に向けて準備を着々と進めましょう。

ただし引き続き感染対策を万全にしながら。

 

今日も晴れやかな気分でいけるいける!!