53.神との対話【解説】P91~92 神の欲求と姿勢 | 心理カウンセラーによる 【神との対話】解説

心理カウンセラーによる 【神との対話】解説

20年以上前に出会ったニール・ドナルド・ウォルシュ著 「神との対話」を、わかりやすく解説します

前回神さまは、「性」と「お金」について私たちが信じていることや常識とされていることが、本当に自分にとって正しいことなのか検討することを、勧めていました。
他にも、「幸福ではない」という感覚は、間違えた観念を持っていることを示しているため、検討するのが良いと、書かれていました。

 

また私たちは本来、自分の経験によって真実を知り、思考し、創造するようにできていることが伝えられました。
そのためにも、外からの情報を疑うことなく取り入れることはやめ、これまで取り入れてきた観念も「検討する」必要があります。

 

ここで、”神が必要とするもの”や”神の欲”について、お話がありました。

 

神が何かを必要とする──それが手に入らなければ、怒って相手を罰すると考えるなら、あなたがたはわたしよりもずっと小さな神を信じることになる。
あなたがたは劣った神の子だということになる。


我が子たちよ、もう一度、はっきりと言う。
わたしには必要なものはない。わたしは何も求めない。

 

だからといって、わたしに欲求がないわけではない。
欲求と必要性は同じではないからだ(同じだと思っている者が多いが)

 

神との対話1 P91

 

神さまには必要なものがないとのこと。
それはもちろんそうでしょう。
神さまに出来ないことはないのですから。
神さまに何かが必要なら、物でも感情でも精神でも…何でもすぐにも創りあげることができます。

 

それでも欲求はあるとのこと。
欲求について、神は次のように書かれています。

 

欲求とは、すべての創造のはじまりである。
最初の考えである。
魂のなかの偉大な感覚である。
それは神であり、つぎに何を創造するかの選択である。

 

神との対話1 P91

 

欲を捨てることを促されることがありますが、
欲は生きるのに必要な”希望”に繋がるものです。
自分の欲に耳を傾け、それが健全な形で満たせるよう心掛け、行動することは、大切なことです。

 

ここで、”神の欲求とは何か”が書かれてありました。

 

1.栄光のなかでわたし(神)自身を体験することを願った。
  わたしが何者であるかを知ることを願った。
  あなたがた(人間)を、そして宇宙の世界すべてを創り出す前には──それは不可能だった。

 

2.あなたがた(人間)に「自分で選んで創造し、体験する」という力を与えて、
  真の自分を知って体験させようと願った。

 

3.生命のプロセスのすべてがたえまない喜びと創造の体験であり、終わることのない拡大で、
  一瞬一瞬が充分に満たされることを願った。

 

以上が、神の欲求とのことです。
続く神の姿勢として、以下を言われています。

 

4.以上の欲求を実現させるために、わたし(神)は完璧なシステムをつくりあげた。
  そのシステムはいま、この瞬間にも働き続けている。

 

5.人間と神との違いは、このような神のプランを知っているかどうかだ。
  人間がすべてを知った時には、人間もわたし(神)と同様に感じるだろう。
  大きな大きな喜びと愛と受容と祝福と感謝を感じるだろう。

 

神が「完璧」と言われるなら、このシステムは完璧なのでしょう。
私たち人間は必ず、
この成長のプロセスを「絶え間ない喜びと創造の体験」とみなせるようになりますし、
「終わることのない拡大」を体験している”私”であることを知りながら、
その途中でさえも「充分に満たされている」と感じられるようになるのでしょう。

 

そしてこのことは、すでに私たちのハイアーセルフが感じていることでもあります。
私たちのハイアーセルフは神に近い場所にいるので、すべてを知っています。

 

地球を生きるために与えられたエゴ、自分を守ろうと強固に作り上げてしまったエゴ、そしてエゴのネガティブな観念から離れられないようにしているエゴ・・・瞑想をして、それらエゴの殻をやぶって外に出られると、ハイアーセルフと繋がって悟りを得られます。

 

この悟りというのが、神の言う「大きな大きな喜びと愛と受容と祝福と感謝を感じる」という感覚を含んだ状態です。
絶対的な安心と自由と喜びに満ちた・・・これらは愛の性質でもありますが、愛のなかで宇宙や人々と繋がり、存在感を増している自分に出会うことができます。

 

いつか地球上の全員が、ハイアーセルフと繋がって悟りを得ることになるのでしょう。

ここで神さまは、私たちのもつ価値観についてお話を戻されました。
前回、詳しくお伝えしましたが、本を引用します。

 

そう、自分の価値観に従いなさい。
それが役に立つと思うあいだは。

ただし、その価値観が役に立っているかどうか、最も気高く、すぐれた考えを体験する場をあたえてくれているかどうか、思考と言葉と行動を通じて、点検しなさい。
価値観をひとつずつ検討しなさい。
外の光にあててみなさい。

 

神との対話1 P92

 

価値観、常識、外からくる情報・・・それらが本当に自分のためになっているのかどうか、検討するクセをつけると良いです。

 

すぐに常識や情報に同意しないあなたは、頑固者と言われるかも知れませんし、変わった人とみなされるかも知れません。
それでも、常識を解体し、新たな自分の価値観に従ったあなたは、必ず、だれが見ても幸せな人物になれることでしょう。

そうして人々の見本になるでしょう。
後に続く人々の勇気の元、励ましにもなることでしょう。