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山形での宿は、朝日岳にあるAsahi自然館です。何となく、山形県の真ん中辺りにあって、米沢や湯殿山に行くのも便利そうだなあ、と思って決めました。

朝、起きて外を見ると、山肌に雲がはりついていました。風がないからか、まったく動きません。不思議な景色でした。

今日はお天気がイマイチだろうという予測のもと、山形といえば外せない、歴史ある米沢へ向かいました。

米沢へ向かう道中、道路標識に「古代の丘」と書かれているのを見つけて、急遽行くことにしました。フリーの旅の醍醐味ですね。

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古代の丘は、朝日山系の麓の長井市にあります。旧石器、縄文、弥生の各時代の遺跡が多数見つかり、長者屋敷遺跡の発掘調査を機に、遺跡の保存や出土した土器や石器を収蔵保存することになったそうです。

予備知識ゼロで、単なる町おこしで古代を模したなにかがあるのだろう、くらいに考えて行ったのですが、意外や意外、ホンモノの状態のいい縄文式土器の展示にびっくりしました。

さらに、特別展で、東京の博物館などにある土偶がさらっと展示されていて、2度びっくり。
ちょっと宇宙人っぽい土偶を生で見て、すっかり魅せられてしまいました。


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パンフレットによると…

ひとは願いごとがあると何かにすがろうとするが、このことはいつの世にも変わらない。縄文人は粘土で人形のようなものを沢山作っているが、それらは祈りとかかわるものでこれを土偶と呼んでいる。

だそうです。

土と水と火でできた、シンプルなのにユーモラスで作った人の感性を肌で感じられる土偶は、性別を超越した精霊が具現化した姿なのかもしれません。

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自分のお土産に小さな土偶を買いました。

各地で見つかった土偶は、1万5千体ですが、実際にはその数倍あるだろうとされています。

ひとつひとつ特徴のある土偶を見ていると、何千年(?)も続いた縄文時代の人たちの心の豊かさや、自然に対する崇拝の念を感じます。
いま、わたしたちが必要なのは、もしかしたら縄文時代の精神性ではないかな、と思いました。

次に向かったのは、縄文時代とは真逆な世界。戦国時代を生き抜いた上杉家の廟所です。

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真ん中の立派なところは、上杉謙信が眠る場所です。越後から米沢に移されたそうです。
上杉謙信は、米沢ゆかりではありませんが、上杉景勝や上杉鷹山の偉業が今も息づいています。

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鹿児島では、島津家がいまだに殿様だと肌で感じました。平泉では、いまだに藤原氏が生きているかのようで、源頼朝が憎まれています。


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上杉神社へ移動。
いつも地方では、戦国武将や歴史上の人物が普通に語られます。米沢では、上杉景勝…だけでなく、直江兼続の人気がすごいです。それは、お酒やお土産に現れていました。

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上杉神社は、聖地というより上杉家のテーマパークみたいです。
米沢と上杉家の関係について、勉強になりました。

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広い蓮畑があって、美しかったです。

そこから、秘湯とされる白布温泉へ向かいました。

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こちらの西屋さんの建物は本当にステキです。古いのに、イキイキしています。

白布温泉は開湯1400年の歴史ある温泉だそうです。
こんこんと1400年も湧き続ける60℃のお湯は、本物の源泉掛け流しで、加温、加水まったくなしで、とうとうと流れていました。

昨日疲れた足が、ほぐれました。
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残念ながら、温泉内は撮影できませんでしたが、この温泉の外側までお湯が溢れかえって、渡り廊下の横を流れていました。