谷端川緑道は豊島区にある遊歩道で、JR池袋駅の西側を北に向かってのびています。

 

由来はその名の通りかつてここに流れていた谷端川という暗渠化された川にありますが、

ただし暗渠の全てが遊歩道になっているのではなく、

豊島区のこの区間以外は完全に都市に埋もれてしまっています。

 

源流やその他の暗渠はWikipediaに載っていましたが、

正直文章だけで説明されてもさっぱりで、誰かあれを解読して暗渠地図を作ってください。

 

この遊歩道は暗渠化された谷端川の上に敷かれているのですが、

東京でありながら川の流れは南から北に向かっていて

関東平野がいかに高低差の少ない土地であるかがよくわかります。

そして当時はさぞや氾濫しやすかったであろうと想像できますし、

逆にそういう河川が優先的に暗渠になっていったのだろうと考えられます。

 

河川であった頃の一番の上流である遊歩道のスタート地点は

西武池袋線の名もない線路脇から始まります。

 

Panasonic:DMC-TZ70

 

一応遊歩道なんですが、行き先のないどん詰まりなので、

遊歩道というよりはただの空き地といった景色です。

それでも最低限の整備はされているのは流石に23区とったところ。

 

 

遊歩道のスタート地点から下流に向かってはこんな景色。

ここから北に歩き進めていきます。

 

 

基本的に遊歩道と側道のセットになっています。

側道の方は間違っても自動車の通るような横幅は無く、自転車のための道でしょうか。

 

 

 

草木の管理は完璧です。

さすが23区。

 

 

かつて河川だったころの名残として、道路との交差点には橋の記念碑があります。

遊歩道の広さからしてそれほど大きな川ではなかったはずですが、

そこに掛かる橋が記念碑として名を残すというのはちょっとアンバランスな気がします。

 

よほど有名な橋だったのか、

あるいはこの「羽黒橋」を目印にしていた人たちが迷わないようにという配慮なのか。

 

 

この緑道の特徴として定期的にアーチが設置されています。

このアーチは丸裸ですが、多くはツタ植物が植えられていました。

 

 

遊歩道に接した幼稚園。

 

都内の幼稚園なら自動車での送り迎えは少ないのでしょうか。

幼稚園の前が遊歩道ならお子さんにも安全ですね。

 

 

 

ちょっと雰囲気が変わってきました。

花壇と地面が統一されたレンガ調に。

 

 

こちらのアーチにはツタ植物が植わっていました。

こういうのって毛虫が繁殖すると非常に近寄りがたい危険地帯になるんですよね。

子供の頃に近所の公園に毛虫が大発生して大変だった記憶があります。

 

元々が河だったためか、遊水施設があります。

ここの排水は地下の暗渠に流れていくんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

アパートぐらしの若者にとってバイクを駐輪するための生命線でもあるようで。

 

 

北上していくと国道254号線(川越街道)にぶつかり、ここで一旦遊歩道は終了します。

 

 

ながらく工事中のようですが、

フェンスの腐食具合から、もうここの工事は行政から忘れ去られているのではと。

 

ここで初めて谷端川緑道の名称が。

 

正確には「谷端川南緑道」というんですね。