フジテレビだから、
右寄りの発言をしたんでしょう。

松本人志という一般人に影響力のある人に発言してもらって、

安倍首相に有利にしたのでしょう。

こういう、ほかの人とは違う発言をする人は、

自分が注目されたいから、違う発言をするのです。

ほかとは違う発言をすれば目立ちますからね。




●松本人志が共謀罪に
「いいんじゃないか」
「冤罪が多少あってもプラスになる」
 法案の中身を知らないまま安倍擁護する悪質

リテラ /
2017年5月21日 23時50分

 これはもう、保守的とか権力に弱いとか、

そういうレベルの話じゃないだろう。

22日、衆院本会議で強行採決が予定されている共謀罪。

21日の『ワイドナショー』(フジテレビ)でもこの問題が取り上げられたが、

松本人志がなんと、

「いいんじゃないかな」と

共謀罪

賛成の

姿勢を示したのだ。

しかも、テロ防止のために

「冤罪もしょうがない」とまで

言い切ったのである。

 あらためて指摘しておくが、

テロ防止のために共謀罪が必要などという

政府の説明が

真っ赤な嘘であることは、

この間の国会答弁や専門家の指摘などで

とっくに明らかになっている。

安倍首相は

「共謀罪がなければ東京五輪は開催できない」

と言い、

国際組織犯罪防止条約
(TOC条約)の締結のためには共謀罪が必要だと述べてきたが、

すでに多くの識者が指摘している通り、

共謀罪を成立させなくても

TOC条約は締結できる。

安倍首相は国民を

まやかすために

ホラを吹いたのである。

 しかも、この法案は
「テロ対策」にほとんど

効果を発揮しない。

現に、地下鉄サリン事件などのオウム事件を東京地検公安部で担当した弁護士の落合洋司氏は、

「「共謀罪があれば事件は防げたのに」というような

おめでたい意見は、

捜査現場では

全く聞かれませんでした」

と述べている
(朝日新聞5月18日付)。

「殺人予備罪や爆発物取締罰則、銃刀法といった

既存の刑罰法令を活用することによって十分取り締まれたから」だ。

そして日本はすでに、

世界的に見ても

テロに対応する

広い処罰範囲を設けている。

共謀罪はテロ対策だというのなら、

単独犯や単発犯を除外していることがおかしいのだ。

 そして、共謀罪最大の問題は、

「一般人が捜査対象になる」

ということだ。

安倍首相や金田法相は

「組織的犯罪集団に限定する法律だ」

といいはっているが、

盛山正仁法務副大臣は

「一般人も捜査対象」と

認識を示しているし、

共謀罪の取りまとめ役となっている自民党法務部会長である古川俊治参院議員は、

沖縄の基地反対運動や、

原発のような

国策を推進する企業に対して

SNS上で集団で批判を書き込むといった行為が

共謀罪に適用されることを

「あり得ること」と明言していた。

 ようするに、

組織的犯罪集団に属しているかどうか、

準備行為か否かは

結局「心のなか」で

判断され、

いくらでも

恣意的に運用できるのだ。

 実際、共謀罪は

保守的なスタンスの学者やジャーナリストの間でも

懐疑的な意見が強い。

この日の『ワイドナショー』は若手国際政治学者・三浦瑠璃がゲストだったが、

タカ派の三浦でさえ

「すごく詰めが甘い法案なんですね」

と厳しく糾弾。

金田法相や法務省の説明にも

全く説得力がないことをして指摘していた。

ところが、松本はその
三浦の批判の腰を折るように

「この法案が通らないとオリンピックとかに支障が出るってことですか?」

と、安倍首相の

詐術を

うのみにした

質問を口にするのだ。

 そして、三浦が

「このまま法律が通ったら政府は

法律の

不備を

直さないだろう」

と、悲観的な展望を述べていると、

松本はいきなり、こう切り出した。

「あー、僕はもう正直言うと、

いいんじゃないかなって思ってるんですけどね」

 そして、驚いた東野が

「テロ等準備罪っていうのも必要であると?」

と確認すると、こう答えたのだった。

「うん。あのー、やっぱり冤罪も多少、そりゃそういうこともあるのかもしれないですけども、なんか未然に防ぐことの方がプラスの方が僕は多いような気もするし、で、だんだんそれふるいにかける網目の大きさは変わってくるんじゃないんですか?」

「まさかちょっとドローンあげてるだけで捕まることはないでしょ?
 それ言い出したら、もうあきら100%はテロですからねえ」

 テロ防止に効果がない、

不備だらけと

いっているのに、

松本は

なんの

根拠もなく

テロを

未然に防げるといい、

そのためには

冤罪も

しようがないというのである。

松本は

きっと自分たちのような

権力に近く、

金も地位もある人間の
権利さえ

守られれば、

その他一般人の

人権や言論の自由など、

どうでもいいと

思っているのだろう。

 いや、それ以前に

松本は

とにかく安倍政権の

政策を擁護したい

だけではないのか。

実際、このあと、加計学園問題がテーマにのぼり、感想を聞かれると、

松本はこんなことを話し始めた。

「でもなんかまあ、正直つついてる野党のつつき具合がなんか、

なんか僕はあんまり好きじゃないなあ、うん。

ポイントがちょっとずれてるし、じゃあ対案出せよっていうのもやっぱりないので、

ああ、ちょっと今の学園の話は別ですけど。

ねえ? なんか、じゃあ、どうせえねん。

なんか、私はこうしますっていうのがないじゃないですか」

 出た、お得意の「対案を出せ」。

でも、加計学園問題って、

総理が腹心の友に

便宜を図っていたという

不正なんだけど、

どうやって対案を出せって言うんだろう。

もし共謀罪のことを言っているなら、

野党はとっくに対案を出している。

ようするに、

松本は

何かもっともらしいことを

語っているように

見せているだけで、

何の

知識も情報も

ないまま、

たんに安倍政権の

ヨイショを

しているだけなのだ。

 しかも、

松本が

悪質なのは、

テレビで

絶対的な

権力をもっているがゆえに、

こんな

トンデモな意見にも

誰も

逆らえず、

それがまるで

正論のように

流通してしまうことだ。

そして、ファンはその

意見を

「さすが松ちゃん」

と礼賛し、

ネットニュースは

ありがたいお言葉として

無批判に取り上げる。

そういう意味では、

松本は

田崎史郎や山口敬之よりも

もっと

タチの

悪い

安倍応援団が

登場したというべきかもしれない。

(編集部)